モガ地獄

解説

ニナ・ウイルコックス・ブトナム女史作の小説をウィリアム・コンセルマン氏が脚色し、「大自然の雄叫び」「嵐の翼」等と同じくジエー・ジー・ブライストン氏が監督したもので、「燃ゆる唇」「女軍撃退」等出演のオリーヴ・テル嬢、「地獄町四百丁目」「青鷲」等出演のマーガレット・リヴイングストン嬢、「放埒新療法」「極楽トンボ三人連」等出演のホームズ・ハーバート氏及びアール・フォックス氏等が共演し、新進のスー・キャロル嬢、リチャード・ウォーリング氏等も重要な役を勤めている。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Slaves of Beauty

ストーリー

ニューヨークの西街の下町に美容院を営んでいたアナスタシア・ジョーンズには良人レォナアードとの間にドロシーという娘があった。レオナアードは篤学な化学研究家で、実験に没頭して家計を顧みないので、ジョーンズ一家はあまり裕福な暮らしは出来なかった。ドロシーにはロバートという恋人があったが何時結婚ができるかも分からなかった。その時レオナードの苦心は酬いられて、彼は美容粘土を発明した。ジョーンズ一家はこの美容粘土を世に売りひろめてたちまち金満家となった。そしてアナスタシアは立派な美容院を建て、商売は益々繁盛した。ところがアナスタシアは自らも美容術によって、見違えるばかりに若返ったので、じなみ学者肌の良人レオナードに慊らず、遂に良人と別れて美容院の支配人ポール・ベリーを若き燕として結婚せんと試みるに至った。これを心配したのは娘のドロシーで一身を挺して危機一髪の瀬戸際で身を過たんとする母を救い、ジョーンズ一家の没落を未然に防いだ。アナスタシアは始めて我が行いを悔いて改心し、ドロシーはロバートと楽しい結婚生活に入った。

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