めりけん音頭

解説

「暗夜行路」「一千万ドルの醜聞」と同じくハリー・ジョーブラウンが監督したチャールズ・R・ロジャース作品。「麦畑を荒す者」の原作者二ナ・ウィルコックス・プトナムの原案によりジャック・マッゴワン、S・J・ペレルマン、ルウ・ブレスロウが共同脚色し、「キャバレエの鍵穴」と同じくマック・ゴードンとハリー・レヴェルが作詞作曲した。撮影は「麦畑を荒す者」「暗夜行路」のミルトン・クラスナーの担当。主なる出演者は「唄へ!踊れ!(1933)」「鷲と鷹(1933)」のジャック・オーキー、「青春倶楽部(1930)」のジャック・ヘイリー、「四十二番街」のジンジャー・ロジャース、「六百万交響楽」のグレゴリー・ラトフ、「暗夜行路」のルー・コディ、子役ジュリー・タッカー等で、ラジオの人気歌手ピックンス3姉妹も出演。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Sitting Pretty

ストーリー

ニューヨークのある楽譜出版会社で、作曲家のチック・パーカーはダイス勝負で無一文になった。そこで彼は資金調達のために、彼を無二の親友と思っている発送係のピート・ペンドルトンに当たってみる。ピートがチックの曲に乗せて頴田小唄が300ドル売れたと聞いたチックはとたんに2人でハリウッドへ行こうと言い出す。書いたそして切符を買うといって預かった300ドルをチックはまたもやダイスですってしまう。かくて2人は徒歩で大陸横断することとなる。ハリウッド近くで2人はアクメ映画会社の社長クラークと称する紳士の自動車に同乗して同社専属の契約をし給料前金に100ドルの小切手をもらった。その小切手を抵当にドロシーという娘が経営しているサンドイッチの屋台で食事をして金を借りてハリウッドに赴いた。ところがクラークと称する紳士は狂人で彼らは撮影所出門前払を食らった。小切手も無効だったのでドロシーは屋敷を売り払って弟のバズと2人でチックのところへやってきた。2人は家主が俳優周旋業のテネンバウムであることが判ったので周旋を頼みに行ったが失敗した。しかしテネンバウムが本物のアクメ映画社長クラークと懇意であるのを知ったチックは、テネンバウムの口調をまねてクラークに電話をかけ、小唄作曲パーカーとペンドルトンを紹介すると伝え、2人は早速乗り込んだ。2人は採用され、ドロシーもコーラス・ガールの1人に加えられた。ピートはドロシーに恋していたが、彼女がチックを愛していると思い込んでチックに彼女を取り持つことにのみ努力した。ところがチックはスターのグローリア・デュヴァルに誘惑されて有頂天になり、増長してサボったので馘首されてしまう。ピートは作曲者チックと共同でなければ働かない、とたんかを切って辞職する。チックが失業するとグローリアは早速彼を棄てた。それが機縁で、仲違いをしていたチックとピートは仲直りし祝杯を挙げて酔っ払っ多賀、酒場でおお酒の名監督と近づきになりその取りなしで、スパーバ映画社に入社しドロシーも主役に抜擢されて、大レヴュー映画を作ることとなった。チックはピートがドロシーを恋していることを知っていたので、ドロシーにピートと結婚しろと進めた。しかし彼女はピートと既に2週間前に結婚していたのであった。

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