名犬雷鳴
解説
名犬サンダー主演映画でローレンス・W・ペドローズ氏作の物語をドロシー・ヨースト女史とL・G・リグビー氏とが脚色し、「破竹の勢」「大自然の雄叫び」等と同じくジョン・G・ブライストーン氏が監督したものである。助演俳優は「鉄蹄万里」「木つ葉野郎」等出演のヴァージニア・ブラウン・フェアー嬢、「燥発男児」「鉄蹄万里」等出演のリード・ハウス氏、「音なき警報」「海の洗礼」等出演のウィリアム・ラッセル氏及びハンク・マン氏である。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:Wings of the Storm
ストーリー
私(サンダー)は嵐の夜ベイカー畜犬所で生まれた。私は身体が虚弱で笑い者にされるのが心外である日畜犬所を脱走し山林中を当てもなく歩いていると山林監視人のアレン・グレゴリーに発見され彼の許に住むことになった。私たちの家の近くに畜犬所の持ち主アニタ・ベイカー嬢所有の伐材場があったが、伐材監督のビル・マーティンは主人をごまかして私服を肥やす悪漢だった。私の主人アレンはこのことをアニタ嬢に注意してやったので彼女は変名して伐材場に乗り込んで来た。ビルは彼女を見るよりほれ込んで彼女を捕らえて己が自由にせんとしたのでアニタ嬢の忠犬で私の親友ブレッゼルは主人の急を救わんとビルの跳びかかったがビルに強打されて死んでしまった。私は臆病心のため主人アレンに愛憎を尽かされて放遂されていたので、この場に来合わせ親友の非業の市を目前に見た。私の血管中の名犬の血は沸き立ちビルに飛びかかってアニタ嬢の危難を救った。彼女は再びビルに襲われんことを恐れて手紙をアレンに遣ることにし私が使いに走ったが、アレンは留守だったので手紙を置いてアニタ嬢の許にかけ帰った。見ると再びアニタ嬢はビルの手寵めにあわんとしているので私はビルと乱闘した。所へアレンが駆けつけてビルを一撃に伏してしまった。そして私はアレンに再び可愛がられる身の上となった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・G・ブリストーン
- 脚本
- ドロシー・ヨースト
- L・G・リグビー
- 原作
- ローレンス・W・ペドローズ
- 撮影
- ロバート・カール