娘喜べ水兵上陸

解説

「美人投売一弗均一」「スキナーの昇給」と同じくグレン・トライオン氏主演、ウィリアム・ジェームズ・クラフト氏監督、C・アラン・ジョーンズ氏撮影になる映画で、シャーマン・ロウ氏の原作を「赤熱のスピード」「スキナーの昇給」のマット・テイラー氏が脚色しアルバート・デモンド氏が台詞を執筆した。相手役はクラフト監督に見出されてデビューするヘレン・ライト嬢で、「薫る河風」「ショウ・ボート(1929)」のオーティス・ハーラン氏、「ギャング・ワー」「夜稼ぎ二人組」のエディ・グリッボン氏、「恋と休暇」「狂言成金」のガートルード・アスター嬢が助演している。発声版7巻、無声版6巻。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Dames Ahoy!

ストーリー

アメリカ海軍の勇敢なる水兵ジミー・チェースとマックドウガルは親友のビル・ジョーンズが御難にはまり込んでいるのを切抜けさせる目的を持ってカリフォルニア州のヴェニスに上陸した。ビルの御難というのは此の前にヴェニスに上陸した時、彼は金髪美人に会って酒を飲まされ酔潰れて眼が醒めた時には既に軍艦に乗っていたのに、その金髪美人はビルと結婚したという理由でビルの給料を半分取っちまうというのである。ビルはその女の名も住所も知らず、金髪の大女で脚に苺色の大痣があるということだけしか覚えていないのだった。此の心細い人探しに三人は終日ヴェニスの町中を廻り歩いて散々滑稽を演じた揚句タンゴランドというダンス・ホールに辿り着いた。ビルは例の女に会ったのは此所のような気がするといった。ジミーは不図メーベル・マッガイアという美しい職業婦人と識り合い一緒に踊り始めた。所がそのダンスは懸賞付で2人は1等に選ばれた。賞は500ドルの現金と郊外のバンガロー1軒だったが、1週間以内に此のダンス・ホールで結婚式を挙げることという條件付であった。ジミーが結婚する気はないと断ろうとしたがメーベルは兎に角式に出席してジミーが500ドルを自分がバンガローを貰うことにしたいという。翌朝マックはジミーとビルに昨夜お近付きになったという金髪美人を紹介した。それこそビルの例の女だった。彼女はビルと結婚したと證明は出来なかったがビルも彼女と結婚していないことを證據立て得ないので彼女は500ドルの手切金を請求した。此のビルの窮境を救うべくジミーはメーベルと結婚式を挙げることとなった。そして花嫁をバンガローに送り届けて落着いて見るとジミーは軍艦よりもメーベルの方がずっと好ましいことを発見したのである。

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