娘無軌道旅行
解説
「愛の弾丸」「紅唇罪あり」のバーバラ・スタンウィックが主演するリライアンス映画である。原作は「舞台に立つ妻」の脚色者ハムスリー・ピアスンが書き卸し、ピアスン自ら「フットライト・パレード」のマヌエル・セフと協力して脚色し、「ムーラン・ルージュ」「彼女は制服が好き」のシドニ、・ランフィールドが監督の当たり「麦秋」「暗黒街全滅」のロバート・ブランクが撮影している。助演俳優は「ロスチャイルド」「空の軍隊」のロバート・ヤングを始め、「女優ナナ」のハーディー・オルブライト、「ジョージ・ホワイツ 1935年スキャンダルス」のクリフ・エドワーズ「春を手さぐる」のルース・ドネリー。新顔のゴードン・ジョーンズ、「夜の12時」のパーネル・プラットその他である。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:Red Salute
ストーリー
陸軍大佐ヴァン・アランの娘ドルウは、過激な思想の持ち主である学生アーナーと恋仲になったので、昔気質の頑固な父の怒りに触れ、華府から国境を越えてメキシコまで叔母を監督につけて飛行機で追いやられた。だがこれしきの事に閉口するドルウではなく、彼女はある日5弗の金を懐にキャバレーへ出かけ、それを資本に華府までの旅費を稼ごうとしたが、あべこべに忽ち無一文になってしまった。そこで偶然知り合ったのが国境警備隊のジェフという若い兵隊で、彼女はこの青年と意気投合し、2人は巧みにアメリカとメキシコの国境をくぐり抜ける事が出来た。だが運悪く暗夜の中で自動車を立木にぶつけて破損した。後からは国境警備隊の追手が迫っている。2人は付近の馬小屋に身を忍んでその夜を明かした。次の朝2人は大型自動車を運転してきたルウニイというのんきな男に会い、この車で華府まで同乗させて貰う事にした。そのころはすでに全米へドルウ捜索の手が廻っていたので、3人は間道を選んで旅行を続けたが、ある雨の晩にルウニイの車も断崖へ乗り上げて大破した。3人はやむなくそこから徒歩旅行を続けたが、翌晩泊まった宿の者に密告されてとうとう3人共捕まってしまった。ジェフは管倉へ、ドルウは頑固な父のところへ、それからルウニイは怖い女房の元へとそれぞれ送られて行ったが、後にジェフが学生騒動を軍人精神を以て取り納めた事が大佐のお気に入り、アーナーに愛想をつかしたドルウとジェフは、今度は晴れの新婚旅行に上るのであった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- シドニー・ランフィールド
- 脚色
- ハンフリー・ピアソン
- マヌエル・セフ
- 原作
- ハンフリー・ピアソン
- 製作
- エドワード・スモール
- 撮影
- ロバート・プランク