娘青春裏表
解説
「水陸狂走楽」「離婚結婚」と同じくジェームズ・ティンリング氏の監督作品で、「愛に飢えて」「宣伝地獄」のロイス・モーラン嬢が主演する映画。フィリップ・クライン氏とシドニー・ランフィールド氏とが合作した物語をランドール・H・フェイ氏が改作脚色したものである。モーラン嬢の対手役は「娘十八コーラス時代」「近代恋愛ごっこ」のニール・ハミルトン氏で、そのほか「勇肌美人女給」のヘンリー・コルカー氏、クレア・マクドウェル嬢も出演している。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:Don't Marry
ストーリー
プリシラ・ポウエンは大したモダンガールであったが、その伯母アビゲイルはこれはまた大したピューリタンであった。で、終始揉めていたが、伯母さんがプリシラの結婚にまで口出しするので、プリシラとても黙っては居ず、友達のウィロビー老弁護士のところに尋ねて先づ結婚し然る後に離婚し、以て後見人の伯母の束縛から離れんとした。が、プリシラが尋ねた時、あいにく、ウィロビーが不在で息子のヘンリーだけがいた。プリシラの依頼を聞いたヘンリーは彼女の小癪な態度が癇にさわり、たちまちプリシラと喧嘩してしまった。が、恋というものは妙なもので、プリシラは一目見ただけで、ヘンリーが好きになる。が、対手は頑固者ヘンリーである。そこでウィロビーの忠言により、プリシラは旧式な娘姿となり改めてヘンリーに紹介してもらうことにした。で、先日のモダンガールは彼女の従妹のベティー・ボウエンという娘なのだと言いくるめて置く。が、やがてプリシラとヘンリーとの交際が続く内に、やはりなんといっても根が現代人なのであるから、ヘンリーとても旧式なプリシラに物足りなさを感じるようになり、却って次第にベティーの方に心を惹かれるようになって行った。しかし事態はヘンリーとプリシラとの結婚を巖として要求した、そしていよいよ2人の新婚旅行という所まで来てしまった。プリシラはベティーに帰りたがっていた。またヘンリーとてもプリシラよりベティーを望んでいた。この時、プリシラは1策を案じ、同じホテルへ1室を借り、ベティーからだと言ってヘンリーに電話をかけた。かくて一騒動よろしくあった後に、結局、了解なった2人は改めて手を携へて楽しく新婚旅行の途に上った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジェームズ・ティンリング
- 脚本
- フィリップ・クライン
- シドニー・ランフィールド
- 脚色
- ランドール・H・フェイ
- 撮影
- ジョセフ・オーガスト