ミシシッピ

解説

「彼女は僕を愛さない」「わが胸は高鳴る」のビング・クロスビーと「かぼちゃ大当たり」「かぼちゃ太夫」のW・C・フィールズ、「金髪乱れて」「山に住む女」のジョーン・ベネットが主演する映画で、ブース・ターキントン作「マグノーリア」に基づきハーバート・フィールズとクロード・ビニヨンが共同して潤色し「かぼちゃ大当たり」のジャック・カニンガムと「恋と胃袋」のフランシス・マーティンが協力脚色し、「ローマ太平記」「唄へ!踊れ!(1933)」のエドワード・サザーランドが監督に当たり「ベンガルの槍騎兵」「キャベツ畑のおばさん」のチャールズ・ラングが撮影した。主演者3人を助けて映画初出演のミュージカル・ショウ女優クイーニー・スミス、「明日無き抱擁」のゲイル・パトリック、「罪じゃないわよ」のジョン・ミルジャン「国境の狼群(1934)」のフレッド・コーラー、クロード・ギリングウォーター等が出演する。

1935年製作/アメリカ
原題または英題:Mississippi

ストーリー

ミシシッピの河にショー・ボート華やかなりし頃「リヴァ・クキン号」の船長ジャックスンはミシシッピの主と呼ばれた古強者で、ショー・ボート劇団を率い、豪放で放逸な性格をうたわれていた。ある日彼の劇団がラムフォード将軍の邸に招かれた。その夜将軍の姉娘エルヴィラとトム・グレイスンとの結婚披露の宴があるのだった。トムは北部の男で当時のインテリであり、何事も武力で解決しようとする南部の慣習を好まなかった。彼は美声の持ち主でその夜も彼の歌う「スワニイ・リヴァー」が当夜一番の余興だった。彼とエルヴィラの婚約が発表された時乱暴者のパタースン少佐が横槍を入れた。彼とエルヴィラは相愛の仲だというのであった。ついに少佐はトムに決闘を申し渡したが、トムは嫌ってそれを受けなかった。その様子を見てエルヴィラは少佐に身を寄せてしまった。失意のトムはジャクスンのショー・ボート劇団に加わることとなった。だがここにトムを慰める乙女がいた。エルヴィラの妹ルシイはかねてからトムを恋していたが、トムを見送りながらいつまでも彼を待っていると囁いた。劇団に加わったトムはふとした事件から生まれ変わった様な乱暴な男となった。やがてミシシッピの「人殺し歌手」と言えば無く子も黙る程の男となった。しかしルシイはトムを忘れなかった。父の命令でパタースンの弟ジョーと結婚する事になった時、使いを走らせてトムに救いを求めた。トムは単身ラムフォード邸へ赴き、パタースン兄弟を見事に降参させた。ルシイはトムが「人殺し歌手」である事を知って悲しんだがそれはジャクスン船長の宣伝に過ぎなかった。武勇をうたわれる事実はあったにせよトムはやはり昔のやさしいトムだった。かくてルシイはトムと共に「リヴァ・クイン号」で楽しく暮らすことになった。

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