マレー・ゲリラ戦
解説
「南欧の悲歌」のジョン・スタッフードが1952年に製作したピーター・プライド、ガイ・エルムズ脚本、ケン・アナキン「極楽ホテル」監督の外地劇で、撮影は「禿鷹は飛ばず」のジョフリー・アンスワース、音楽は「アフリカの女王」のアラン・グレイの担当。「君去りし後」のクローデット・コルベールが英国に招かれてジャック・ホーキンス「黒ばら」と共演し、ほか「禿鷹は飛ばす」のアンソニー・スティール、印度の踊り手ラム・ゴパル、ジェレミー・スペンサー、トム・マコーリーなどが出演する。
1952年製作/アメリカ
原題または英題:Outpost in Malaya
ストーリー
第二次大戦が終わって捕虜収容所から解放され、自分のゴム園に戻ってきたフレイザー夫妻は、今度は原住民ゲリラに悩まされなければならなかった。妻のリズ(クローデット・コルベール)は学齢に達した1人息子のマイクの教育のためにロンドンに出発することになっていたが、これを機会に夫のジム(ジャック・ホーキンス)も連れかえって安全な母国に永住しようと考えていた。しかし、ジムは生まれ育ったマレーから離れる気はなかった。出発を明日に控えて夫妻は町へ出かけたが、その帰路焼き打ちをうけたバスを目撃し、さらにその夕方リズは散歩中暴民の1人に襲われ辛くも持っていたピストルで敵を射殺して難をまぬがれたが、この事件で、リズはこの地を去る決心を固めてしまった。その夜フレイドー家にゲリラの襲撃があり、1度目は撃退することができたが、ジムが偵察に出た間に2度目の襲撃が始まり、忠実な事務員も地下道に入りこんだゲリラに撃たれリズも危うくなってきた。一方ジムは敵の挟撃にあい、地下道に逃げこんだが、敵はそこにもいた。そのとき救援隊がきて夫妻は無事に救われた。翌朝、ロンドンへ旅立つマイクを見送る人々の中にゴム園を守ることの大切さを知ったリズの姿が夫と共にあった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ケン・アナキン
- 脚本
- ピーター・プラウド
- ガイ・エルムズ
- 原作
- ピーター・プラウド
- ガイ・エルムズ
- 製作
- ジョン・スタフォード
- 撮影
- ジェフリー・アンスワース
- 美術
- Ralph Brinton
- 音楽
- アラン・グレイ
- 録音
- Graeme Hamilton
- 編集
- Alfred Roome