待てば海路の日和とか

解説

「新婚第一年」と同じくマット・ムーア氏とキャサリン・ペリー嬢共演の家庭喜劇で、同じくフランク・ボーゼージ氏の監督作品である。原作はイヴリン・キャンベル女史作の物語でこれをケネス・B・クラーク氏が脚色した。助演俳優はザス・ビッツ嬢、アーサー・ハウスマン氏、ジュリア・スウェイン・ゴードン嬢等である。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Early To Wed

ストーリー

トミーとダフヌとは結婚生活を始めるには未だ経済的基礎が出来ていないのにも荀らず結婚して間借りをして暮らしていた。彼らは1日も早く1軒の家と1室の自動車とを持つ身に成りたいと望んでいた。彼らの知り合いのネヴァース夫妻殊に夫のアートは小才が利いていて抜け目なく立ち回るのでトミーは恨んでいあた。ある日アートはトミーに昇給の秘訣を教えたので小心者のトミーも翌日は社長に昇給を迫ろうと試みたが何うしてもその勇気が出なかった。そして反対に失策を演じてトミーは首されてしまった。昇給を見越してネヴァース夫妻を饗応する約束をしていたトミー夫妻は彼らをある料理店へ案内した。その折りラジオ成り金のカシアス・ヘイドウン夫妻がやって来て食卓に空席が無くて困っていたのを眺めたアートは馴れ馴れしくヘイドウン夫妻を招じた。トミーの真面目さはヘイドウンの気に入りまたダフヌの優しさがヘイドウン夫人の思し召しに叶ったので、ヘイドウンはトミーが切羽詰つて始めることにした新事業に出資することを約した。喜んだトミーは早速立派な家を借り月賦の家具を買い込んで吉報を待った。ところが1カ月が2カ月経ってもヘイドウンからは音沙汰が無く月賦掛け金の滞納から家具会社は家具引き上げを始めた。そしてようやく客間の家具だけを残してもらった。その日突然ヘイドウン夫妻が訪れて来たので面食らったトミー夫婦は客間へ通じたまではよかったが自動車の故障から夫婦はヘイドウン夫妻に夕食をださねばならぬ羽目になった。ダフヌは隣家のデユーゲン夫人から食卓や食物を借用して何やら間に合わせた。弱り目にたたり目で大雨が振り出し自動車の故障は翌朝までには修繕出来ないというのでヘイドウンは自分から泊まると言い出した。泡を食ったトミー夫婦が客間のソファに寝ているのを見てすべてを知り夫婦の親切を感謝し漠大の資金を出すことになったのでトミー夫婦は安堵した。

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