仮面(1920)
解説
ウォルソール氏の「審きの日」を監督したバートラム・ブラックン氏監督の下に作られた映画で、パラマウント映画に永らく居たジャック・ホルト氏が巧妙極まりなき二役を演じて居る。氏の対手はロシア生れの女優、「火の女」や「花祭りの夜」に出演したヘッダ・ノヴァ嬢である。
1920年製作/アメリカ
原題または英題:The Mask
ストーリー
富豪のケニス・トレイナーは、妻ヘレンと愛子ミッキーとを家に残して、商用でアフリカへ旅行する。彼の従者フランソアは、表面ケニスの友人を装うやま師ケラリオに買収され、ケニスを途中で殺し、彼の双児の弟の無頼漢ジョンをケニスの身代りとして連れ帰って来た。ケラリオはトレイナー家の財産を横領しようとし、ジョンは兄ケニスの妻ヘレンを手に入れんとして居る時、死んだ筈のケニスが帰って来た。然し彼は激しい苦痛を肉体と頭脳と両方に受けて居た為記憶力は全然失って居た。然しケラリオが妻ヘレンに暴行を加えんとするのを見、愛児ミッキーの叫び声に記憶を喚び返して憤然ケラリオに殺到する。一方ジョンもトレイナーの家の血はその体内に流れて居た。今迄眠って居た彼の良心は醒め、ヘレンの危急を救いに来たが、ケラリオの銃丸を受け義姉の為に命を棄てた。ヘレンとミッキーとは絶えて久しい愛する人の腕に抱かれた。
スタッフ・キャスト
- 監督
- バートラム・ブラックン
- 原作
- アーサー・ホーンブロウ