マジェスティック(1974)
劇場公開日:1974年11月9日
解説
コロラドの大農場を舞台に、巨大なマフィア組織に立ち向かう男の執念を描くアクション。製作はウォルター・ミリッシュ、監督は「トラ・トラ・トラ!」のリチャード・フライシャー、脚本はエルモア・レナード、撮影はリチャード・H・クライン、音楽はチャールズ・バーンスタインが各々担当。出演はチャールズ・ブロンソン、アル・レッティエリ、リンダ・クリスタル、リー・パーセル、ポール・コスロなど。
1974年製作/アメリカ
原題または英題:Mr. Majestyk
配給:ユナイト映画
劇場公開日:1974年11月9日
ストーリー
ビンス・マジェスティック(チャールズ・ブロンソン)は、コロラド州ユマ郡のエドナという農村で160エーカーにおよぶ大農園を持ち、そこでメロン栽培をしていた。今、メロンはすっかり熟し、摘まれて出荷されるのを待つばかりだ。マジェスティックの人夫頭ラリー・、メンドーザと作業員請負業者ジュリオ・タマズは慎重に30名の作業員を選び、マジェスティックの農園に向かわせた。その途中、給油所で若いメキシコからの移住者ナンシー・ジャヴェズ(リンダ・クリスタル)が女性専用トイレの使用を断られているのを目撃し、その人種差別に怒りを感じた。マジェスティックは彼女と同僚の4人のメキシコ人も雇い、農園に着いたが、既に作業員たちが入っているのを見て驚いた。これは、ボビー・コパス(ポール・コスロ)という男の仕業で、ショット・ガンをもった仲間と共に、賃金を安くするから自分たちの作業員を雇えとスゴんでみせた。彼が断ると、ショット・ガンを向けてきたが、マジェスティックは難なく彼らを殴り倒してしまった。すると間もなく、パトカーが姿を見せ、マジェスティックは暴行罪で逮捕されてしまった。警察に連行されたマジュスティックの必死の抗弁にも拘わらず、留置されることになった。留置所には、コパスの組織の殺し屋ブラック・レンダ(アル・レッティエリ)もいた。囚人輸送中の護送車がレンダの組織に待ち伏せられ、激しい銃撃戦の中で、マジェスティックは護送車を奪ってその場を逃れレンダを捕らえたままとある山小屋に立てこもった。レンダはマジェスティックに逃がしてほしいと頼み、仲間のウィリーに電話で25、000ドルを持ってくるよう連絡した。ところが、マジェスティックは近くの店から警察に電話し、レンダを引き渡すから自分の無罪を立証するようにと伝えた。レンダの話に乗ると見せかけたマジェスティックは、いきなり彼を車に乗せた。だが最後の抵抗をこころみたレンダはマジェスティックに襲いかかり、彼を1人残して車で逃亡した。組織に戻ったレンダはコパスと共にマジェスティックに復讐を誓い、彼の農園に働く移民の作業員たちに消えろと命じ、メロン畑で機関銃を乱射した。執拗なレンダの捜索、遂にマジェスティックは家でナンシーと一緒のところを目撃されてしまう。隙を見てナンシーがトラックに飛び乗り、エンジンをかてた。後に続くマジェスティック。逃げるトラックをレンダ一味が3台の車に分乗して後を追う。危うく追いつかれそうになったとき、マジェスティックはハンドルを切り、山道に入った。険しい上り坂で、近づいてきたレンダ一味の車にショット・ガンをブッ放した。車はバランスをくずし、遥か谷底へ落下していった。そして、残る2台の車の前からマジェスティックのトラックが消えた。知らぬまに、一味の背後に廻ったのだ。2台の車に近づいたマジェスティックの運転するトラックは体当たりで断崖から突き落としてしまった。度胆を抜かれたレンダ一味は、彼らの別荘に引き篭もり、そこでマジェスティックと対決することにした。やがてマジェスティック得意のショット・ガンが炸裂し、静かな山々にこだまする。パトカーが急を聞いて駆けつけたが、ときすでに遅く、別荘には血まみれの死体が横たわっていた。マジェスティックは、立ちすくむ警官隊を前に何事もなかったかのように去っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・フライシャー
- 脚本
- エルモア・レナード
- 製作
- ウォルター・ミリッシュ
- 撮影
- リチャード・H・クライン
- 音楽
- チャールズ・バーンスタイン
- 字幕
- 清水俊二