「ルークは好きだが、話は冗長。」暴力脱獄 ねりまっくまさんの映画レビュー(感想・評価)
ルークは好きだが、話は冗長。
『ニューシネマ』というカテゴリーが語られるときに、その代表作としてあげられることの多い作品かと思います。いまさらながら、『ニューシネマ』がどういうものか調べてみると、Wikipediaによると、次のようなものでした。
アメリカン・ニューシネマとは、1960年代後半から1970年代半ばにかけてアメリカにおける映画のムーブメントである。多くの場合、社会や政治に対する反体制的なメッセージや批判的な視点を取り入れている。この時代のアメリカは、ベトナム戦争や公民権運動、カウンターカルチャーなど、多くの社会的・政治的変動が起こっていたため、その影響は映画にも反映された。
鑑賞後に定義を読むと、なるほど腹落ちして理解できる気がします。権力に屈しない主人公ルークの生きざまが、反体制・反権力の当時のムーブメントと合致して人気を博したのでしょう。
しかしながら、当時を実体験していない私が、2020年代にこの作品をみても、あまり響いてきませんでした。ストーリーが冗長な感じがするのです。この手の作品は、鑑賞するタイミングで解釈や評価が変わってくることがよくあるので、20年後くらいにもう一度見てみると、まったく違う感想を委託かもしれません。
What we've got here is failure to communicate.
これは日常的に聞くこともあるセリフですが、この作品が出典元であることは初めて知りました。ちょっとした豆知識としていつか披露する機会を持ちたいです。
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