「鑑賞後の余韻がこの映画の魅力」暴力脱獄 映爺さんの映画レビュー(感想・評価)
鑑賞後の余韻がこの映画の魅力
ルークの不屈の闘志とアイデンティティは
パピヨンやショーシャンクに通じますが
作品の雰囲気と「男が男に惚れる」という意味では
網走番外地の健さんの様で、改めてポールニューマンに痺れました!
全編ギターやバンジョーのカントリーブルースが印象的だなぁ♪と思ってたら音楽はラロ.シフリンでしたねっ
Gustavさんニューマン情報ありがとうございます。
タワーリングインフェルノの様な正義感あふれるニューマン、評決やハスラー2の渋いニューマン、どちらもカッコイイですけど
本作やスラップショットの
ヤンチャニューマン最高です!
スラップショットといえば
ジョージロイヒルは、ニューマンとレッドフォードが好きですね
ニューマンの話が長くなってすみません。
名脇役のジョージ・ケネディはシリアスな役からコメディもこなす演技派で、愛嬌がある個性が好きです。ポール・ニューマンと同じく1925年生まれなんですね。このドラグライン役もケネディにピッタリで名演と思います。納得のオスカーでした。
映爺さん、初めまして、共感とコメントありがとうございます。
男が惚れるルークの謎めいた感じがニューマンの演技で上手く表現されていましたね。いま偶然にも昨年発刊されたポール・ニューマンの自伝を読み始めているのですが、少年時代からアクターズ・スタジオの若い頃のニューマンの経歴がそのままルークに重なる感じで面白いです。15歳の頃、事業に成功した父親の御蔭で裕福な生活を送りながら、ユダヤ人という事で差別を受けています。1940年の戦前アメリカでもユダヤ人を表だってではなくも差別があったのですね。それでも母親の偏愛を受ける容貌で学校では男女から人気者でした。ただ身体の成長が遅く17歳の入隊の時は身長170センチ未満で、終戦までの約3年間で10センチ伸びたそうです。なんと日本が降伏した時は日本列島から120㌔離れた海上にいました。(ニューマンは一度も来日はしていないと思います)射撃手としての才能は無くて前線に配置されず、その後の大学時代と同じく殆ど酒と女の日々だったといいます。
監督のローゼンバーグは、ルーク役にはニューマンが最も相応しいと交渉して、ニューマンは原作と脚本の両方を読んでいて快諾しています。ルークに共感を抱いたことは確かだと思います。両親との齟齬、戦争体験、未来に抱く不安、目標が見えなくも生きる実感を得たい欲求。ニューマン自身の若い頃を再現したようなルークは、限りなくニューマンの分身に近いといっていいと思います。