ホノルル航路

劇場公開日:

解説

「春の序曲」「クリスマスの休暇」のディアナ・ダービンが主演する1940年作品。「嘆きの白薔薇」にフレデリック・コーナー、ジェーン・ホール、ラルフ・ブロックの三人が協力して執筆したストーリーを、「焔の女」のノーマン・クラスナが脚色し、「新婚第一歩」と同じくウィリアム・A・サイターが監督に、ジョゼフ・ヴァレタインが撮影監督に、それぞれ当った。ダービンと共に「キューリー夫人」のウォルター・ピジョンと「我が心の歌(1942)」のケイ・フランシスが主演するほか、「新婚第一歩」のユージーン・パレット、「姉妹と水兵」のヘンリー・スティーブンソン、「銀の靴」のルイス・ハワード、セシリア・ロフタス、S・Z・サコール等が助演する。製作は「百万人の音楽」「姉妹と水兵」のジョー・パスターナクで、彼がダービンの育ての親のプロデューサーであることは有名なことである。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:It's a Date
劇場公開日:1948年9月

ストーリー

ブロードウェイの人気女優ジョージァ・ドレイクを母にもつパミラは、母のように舞台に立つ野心を抱いているが、年若い彼女にはチャンスがなかった。パミラの恋人フレディも同様な希望をもっているが、やはり役はもらえない。ジョージァが開いた夜会に演出家のシンプスンが伴って来た劇作家オーバーは、新作の「聖アン」をジョージァに主演してもらう考えだったが、20歳の女主人公には彼女はふけすぎている感じである。パミラがそのやくを演りたがったので、シンプスンとオーバーは、演劇講習会で彼女を主演さすることにした。ところが意外にもパミラは上出来で、2人はジョージァを他の劇にまわして、パミラを出演させることに決める。その時ホノルルに休暇で赴いている母のもちにパミラは演技指導を受けにホノルル行きの船に乗った。この船には富豪ジョン・アーレンが乗合わせていて、台詞のけいこに夢中のパミラと近づきになるために、密航者をよそおった。パミラはそれを信じて、ある日彼が船長に発見されそうになると、船長の注意をそらすため海にとびこむ、驚いたジョンも救いに跳び込み、この騒ぎで彼が芝居をうっていたことをパミラは知り憤慨したが、彼に心をひかれる。ホノルルで母が「聖アン」に出演する気でいるのを知って、パミラは電話でシンプスンに断った。総督の夜会でパミラは歌を歌ったがその席上をかねて愛し合うようになっていたジョーシァとジョン・アーレンは婚約した。そこに飛行機で着いたオーバーとシンプスンにジョージァは婚約したことを告げ、舞台を引退するから「聖アン」の役は娘にゆずりたいと言う。この婚約にはパミラは失恋のほろにがい味を感じたが、フレディのことを思い出すと新しい希望を抱くのだった。愛し合うフレディと共にブロードウェイの舞台に立つ日も遠くないのだ。

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