ベンガルの虎
解説
「Gメン」「弾丸か投票か」のバートン・マクレーン、「無限の青空」「お化けトラクター」のジューン・トラヴィス、「歩く死骸」のウォーレン・ハル及びベンガル虎セイタン号が共演する映画で、「彼の第六感」のロイ・チャンスラーがアール・フェルトンと協力書き卸ろし「ピラミッドの殺人」のルイ・キングが監督にあたり、「お馬に乗って」のL・ウィリアム・オコンネルが撮影した。助演は「海行かば(1935)」のジョセフ・キング、「武器なき戦い」のポール・グレッツ、ジーグフェルド・フォリーズ出身のドン・バークレー等である。
1936年製作/アメリカ
原題または英題:Bengal Tiger
ストーリー
あるサーカスの猛獣師クリフと、空中曲芸のジョウは兄弟のような親友であった。1夜興業がはねてから、サーカスの連中が宴会を開いた時、まだ馴らしていないペンガル産の猛虎「サタン」が檻を破って付近の村に逃げ込んだ。クリフはしたたか酩酊していたが、ジョウに励まされ、又部下のカールに手伝って貰い、やっとサタンを追い詰めて捕らえることができた。クリフは早くこの虎を馴らしておこうと思い、小屋へ戻るとカールの止めるのも聞かず、サタンの檻に入ったため虎に襲われて重傷を負い、カールは彼を助けようとして非業の死を遂げた、やがて片足を失ったクリフは傷も癒えて退院する。彼のために死んだカールの娘ローラを訪ねると、彼女はある事情のため刑務所に入れられている。彼はローラの出獄後、面倒を見ようと申し出た。ローラはクリフを愛してはいなかったが、障害者となった彼に同情して結婚した。サーカスの副団長ヒンスデールはクリフの熱心に動かされ再び猛獣馴らしの仕事を与えた。かねてからローラに恋していたジョーは、彼女がクリフの給料に惚れて結婚したのだと思ってローラを責めたが、結局クリフへの義理からサーカスを去ろうとした。そして別れの時2人は我を忘れて抱擁し、そこをクリフに発見される。激怒したクリフはジョーをサタンの檻に押し込んだが、2人の仲の潔白を知って彼を助けようとする。しかしその時サタンは襲いかかりクリフはジョーを助けて瀕死の重傷を負った。そこへヒンスデールが駆けつけてサタンを射殺する。クリフはローラの面倒をジョーに頼んで死んで行った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ルイス・キング
- 脚色
- ロイ・チャンスラー
- アール・フェルトン
- 撮影
- L・ウィリアム・オコンネル