ブラウンの千両役者
解説
「ブラウンの怪投手」「ブラウンのサーカス」のジョー・E・ブラウンが主演する映画でロイス・リーソンの原作から「これがアメリカ艦隊」のベン・マークソンとベニー・ルービンが潤色し、「ブラウンのサーカス」のバート・カルマーとハリー・ルビーが脚色し、「ゴールド・ディガース36年」のバスビー・バークレーが監督、「運ちゃん武勇伝」のシド・ヒコックスが撮影したもの。助演者は「Gメン」「スイート・ミュージック」のアン・ヴォーザーク、「運ちゃん武勇伝」のパトリシア・エリス、「雨」のウィリアム・ガーガン、「スイート・ミュージック」のジョセフ・カウソーン、ヘンリー・オニール等である。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:Bright Lights
ストーリー
ジョーは小さな旅巡り芝居の踊り手で喜劇役者である。相手役のフェイは彼の妻だった。彼らは幸福に暮らしているが、常々成功を夢見ていた。クレアーは金持ちの跡取り娘だが、わがままで家出ばかりして、両親が探偵を頼んで見張りをさせると、それをまこうとジョーの一座に加入した。ブロードウェイの有名な「アンダーソン一座」の先巡りダン・ホキラー彼女を見て広告になるから自分の一座に入れようとした。ダンはまたジョー夫妻の芸を認めて彼ら2人とクレマーを契約するようにアンダーソンに勧めた。ジョーは今に数倍する金が取れるのを喜んで契約した。所が彼の予期に反して、ブロードウェイでは彼とフェイが組むのではなくて、ジョーは、クレアーと組になり非常な大当たりを取った。1人ぼっちになったフェイは夫とクレアーを見て嫉妬の念が次第に深くなるのであった。その悲しみと舞台を離れた淋しさから、彼女は以前の一座のオットに頼んで元の旅巡りに加わった。クレアーとダンは深く愛し合うようになったが、ジョーはそれを知らずに、彼女を恋し、又彼女も自分を愛しているものだと思いこんだ。そのことをフェイの所へ手紙を書いた後になって彼は本当の事を知った。そして彼はやはり妻を1番深く愛していると気づいたのであった。彼は旅先の妻を追いかけて一緒に元の舞台に立ったが、準備が不十分だったので負傷をした。夫婦は再び結ばれ、やがて1組となってブロードウェイに進出し、クレアーとダンも結婚して万事めでたく納まった。