ブラウンの山賊狩

解説

「豪傑ブラウン」「ブラウンの空中戦」のジョー・E・ブラウンが主演する映画で、ダン・ジャーデットとA・ドリアン・オトヴォスが協力書卸したオリジナルを「暗黒街全滅」のジョセフ・モンキュア・マーチ、「豪傑ブラウン」のチャールズ・メイソン、「ブラウンの誕生日」のハリー・クローク及びエセル・ラ・ブランシュが協力して脚色し「夜間裁判」「ダム地獄」のフランク・マクドナルドが監督に当り、「豪傑ブラウン」のジョージ・シュナイダーマンが撮影した。助演者は「地球を駆ける男」「歌へ陽気に」のレオ・カリーロ、「大森林」のビヴァリー・ロバーツ、「犯罪集団」のウィン・ギブソン、「踊る海賊(1936)」のステフィ・デュナその他。

1938年製作/アメリカ
原題または英題:Flirting with Fate

ストーリー

ダン・ディクソンは旅芸人一座のマネージャー兼スターで南米を巡業していたが、パラグアイの首都近くでサンチョを首領とする山賊団に襲われた。一行中の踊り子カーリタが巧みにサンチョを口説き落としたので、一行は無事に首都へ着いた。しかし約束は興業主のガルシャに破棄され、資金もない一同は喰うに喰えない破目となった。ダンは自殺してその保険金で一行を帰国させようと悲壮な決心をなし、毒をあおった。ところが毒と思ったのは弱い酒で、彼はフラフラに酔っぱらっただけである。カーリタはサンチョと仲良くなって彼の世話でカフェー・エルトロで歌うことになる。自殺に失敗したダンは、サンチョを怒らせ彼の銃弾に当って死のうと考え、変装してカフェーへ乗り込んだ。そしてサンチョの腕からカーリタを奪い踊りだしたところへ、彼は怒るどころか案に相違してダンにルンバを教えてくれと頼んだ。策に窮したダンはサンチョに保険金の一部を与えるからとある計画を打ち明けた。彼はすぐ快諾してダンのために盛大な宴を開いた。招待されたものの中には、ダンの相手役パトリシアやガルシャも居た。ガルシャはカーリタの歌を聞いたが気に入らないので契約を結ばない。サンチョは腹を立てて彼を幽閉したので、ダン一行との契約を条件にして彼を救い出してやった。しかしその時サンチョの右腕といわれる子分フェルナンドが反旗を翻し、今度はサンチョを始め全部を幽閉してしまった。そして明朝を期して一同を死刑に処すると宣言した。ダンとガーシャはその夜のうちに脱出し、サンチョの部下を集めてフェルナンド派と戦いを交えることになった。ダンは爆薬の筒を発見してフェルナンド等を脅かし、ついに勝利を得た。その筒はすでに爆薬は使い果して水が入れてあったのである。山賊等は間もなく警官にひかれていった。喜んだダンは空の爆薬筒を投げたところ俄然それが爆発してそばにいたパトリシアは、パンツをぼろぼろにして樹の上に吹き飛ばされていた。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く