フロッグメン
劇場公開日:1962年7月7日
解説
オスカー・ミラードの原作をジョン・タッカー・バトルが脚色し、「太平洋の翼」「前科者」のロイド・ベーコンが監督した戦争映画。撮影は「センチメンタル・ジャーニー」のノーバート・ブロダイン、音楽は「恋をしましょう(1960)」のライオネル・ニューマンが担当。出演者は、「アラモ」のリチャード・ウィドマーク、「巨象の道」のダナ・アンドリュースの他、ゲイリー・メリル、ジェフリー・ハンター、ロバート・ワグナーなど。
1951年製作/アメリカ
原題または英題:The Frogmen
配給:東急文化
劇場公開日:1962年7月7日
ストーリー
ピーター・ヴィンセント中佐(ゲイリー・メリル)を艦長とする駆逐艦には、ジョン・ローレンス少佐(リチャード・ウィドマーク)を司令とする「海底破壊部隊」=フロッグメンの一隊が乗船して作戦に従事していた。だが、ローレンス指揮官と部下の間には溝があってしっくりいっていなかった。ローレンスは根っからの軍人育ちで、任務に氷のような神経でぶつかってゆく典型的なシーマンであった。部下にはそれがやりきれないのだった。ある日、日本軍が占領し、完全要塞化している島の防潜網破壊の命令が、フロッグメンに出された。潜水用具と爆薬を持ったフロッグメンは、上陸用舟艇で島に運ばれた。その時、クリンガー副長の一隊は全滅、ローレンス少佐も負傷して後退を余儀なくされた。代わってフラニガン(ダナ・アンドリュース)とクレイトン(ジェフリー・ハンター)が指揮を任された。2人のコンビは功妙を極め、上陸地点の爆薬設定を無事終えた。だが、1時間後に突撃してくるマリーンより、フロッグメンの方が一番乗りだという見栄から、禁止条項を破って砂浜に上陸、「ようこそ海兵隊--フロッグメン」という旗をたてて引き返した。その帰途クレイトンは重傷を負い、2人は帰還時間よりおくれ、収容する高速艇まで危険状態にさらしてしまった。それを知った少佐はフラニガンを水兵に降等させた。そのため少佐と部下の溝は一層深くなった。数日して駆逐艦は潜水艦の魚雷攻撃を受け、不発魚雷が病室にめりこんだ。全員に退避命令が出され、少佐が不発魚雷の解体を買って出た。病室のクレイトンは身動きの出きないままそれをみていた。少佐は見事この作業をやってのけた。この事件以来、少佐と部下の間は一変した。折も折、フロッグメンに潜水艦根拠地の破壊命令が下った。新任務に向かう破壊部隊の顔は明るかった。日本本土急襲である。フロッグメンは潜水艦によって運ばれた。港内は厳重に監視され、海底も防潜網が張りめぐらされていた。少佐達はこれを破って爆薬をしかけた。防潜網が破られると同時に根拠地の信号所では赤ランプが点滅、日本軍のフロッグメンが出動して来た。海底では日・米フロッグメンの死闘が展開された。その時、少佐は重傷を負った。副長のフラニガンは全員を先に退避させると、皆の無事のために助けをこばむ少佐を背負って泳ぎ出した。--全員無事潜水艦に収容されると同時に、根拠地方向では一大爆発音が夜の海にひびき渡った。それは、彼等が生命をかけて実行した破壊任務の成功を祝福するものだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロイド・ベーコン
- 脚色
- ジョン・タッカー・バトル
- 原作
- オスカー・ミラード
- 製作
- サミュエル・G・エンゲル
- 撮影
- ノーバート・ブロダイン
- 美術
- ライル・ウィーラー
- アルバート・ホグセット
- 音楽
- ライオネル・ニューマン
受賞歴
第24回 アカデミー賞(1952年)
ノミネート
原案賞 | オスカー・ミラード |
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撮影賞(白黒) | ノーバート・ブロダイン |