ふるさと(1919)

解説

零下52度の極北の地において撮影された大映画で16種の野獣が自然のままに撮影されている。シップマン嬢の相手役を演ずべきロナルド・バイロン氏は寒気のため死亡したので、ウィーラー・オークマン氏代わって完成したと伝えられる。

1919年製作/アメリカ
原題または英題:Back to God's Country

ストーリー

カナダ北部の荒原に父と2人で暮らしている娘ドロレスは森や野に住む野獣等を友として静かな月日を送っている。1日出逢った政府派遣の調査官ピーターと娘は恋に陥ちていく。父は役人の目を逃れ内地へ入り込んできた凶漢ライデルの手に倒れたため、娘はピーターと結婚し、極北へ向かいイヌイットの生活状態調査のため夫婦連れ立って出帆した。その船長が父を殺したライデルであった。ピーターは彼のため重傷を負い、ドロレスは危地に陥ったが、巧みに毒手を逃れて極北に着く。ライデルの仲間の男はワピという猛犬を飼っていたがドロレスはその犬を手懐けて傷つける夫と共に犬橇に乗って雪中へ逃げた。追り来る悪漢はワピのために散々な目にあい、夫婦は恙なく旅行を続けた。

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