フランス人形

解説

「孔雀の路」「舞姫悲し」「舞踏王国」等と同じくロバート・Z・レナード氏の監督、メル・マレイ嬢主演の映画で、ポール・アルモン氏及びマーセル・ジェルビドン氏合作の舞台劇をエイ・メイ・タマス氏が英語に書き直したものに基づき、フランセス・マリオン女史が脚色したもの。マレイ氏の相手はオーヴィル・コールドウエル氏とロッド・ラ・ロック氏で、例の如くマレイ嬢得意の華やかなダンスを織り込んだ美しい映画である。

1923年製作/アメリカ
原題または英題:The French Doll

ストーリー

パリに於いてマズリエ夫妻は米国人のスナイダーと計って偽物の古家具を売って莫大な金を儲けていた。マズリエの娘ジョオルジーヌは、その手先に使われて、金のありそうな男を誘って来る役目を受け持っていた。ジョルジーヌは両親及びスナイダーに伴われて米国に来り、ウェリントン・ウィックという金満家と近付きなる。ウィックはパーム・ビーチへ行ったので、ジョルジーヌは両親に伴われて彼の跡を追い、ウィックの催した宴会に出席して得意のダンスを踊って喝采を得る。ウィックは彼女に求婚したが、こと時ジョルジーヌはパリで恋仲でらったヘドロに再会し、両親が計って二人の仲を割いたのを知って、家へ帰って両親を詰り、憤りの余り大切にしていたフランス人形を床に投げつけた。人形は微塵に砕けた。彼女は自分の生活がその人形と同じ運命であると嘆いて、ウィックの許へ走った。ペドロはある富豪の妻と親しくしていたので、夫の富豪は怒って妻を狙撃したが、その弾はジョルジーヌを倒した。ウィックは彼女を助け起こして看護し、傷の癒えた後彼女はウィックの妻となった。

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