「ジョゼフ・フーシェ」秘密指令 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョゼフ・フーシェ
アンソニー・マン監督の1949年米映画
1794年7月28日にロベスピエール、他 がギロチンで
処刑される2日前から物語は始まる
オーストリアに亡命したら収監されてしまった
(南北戦争にも参加した)ラファイエット公爵のかわりに
活躍するドービニー(カミングス)が主人公
ロベスピエールに近づくために
ストラスブルグの凶人検事デュバルに成り済ますのだが
元カノに出会ったり、首実検されたり
black bookを置き忘れたり…場面展開も早い
ギロチンは視覚効果抜群で
映画観賞者にも恐怖を呼び起こすが
当時の処刑見物人には呆気なくて不満だったらしい
フランスの〈テルミドール9日のクーデター〉が舞台だが
この暗黒時代がフィルムノワールの味わい
マデロンを演じるアーレン・ダールが
美しく謎めいた大人の女を演じている
ラストでフーシェがナポレオンと挨拶しているが
やはり彼が気になる
世渡り上手というか生き残り巧者として
(悪だろうけど)
彼についてユダヤ人のツヴァイクの
書いたものが有名らしくて
やはり〈生き残ること〉に惹かれたらしい
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