巴里で逢った男

解説

「セイルムの娘」に次ぐクローデット・コルベール主演映画で、ヘレン・マイナルディの原作に基づいて、「花嫁の感情」「輝ける百合」と同じく脚色クロード・ビニヨン監督ウェズリー・ラッグルズのスタッフで制作された。相手役は「社長は奥様がお好き」のメルヴィン・ダグラスと「花嫁の感情」のロバート・ヤングが勤め、「ガルシアの伝令」のモナ・バリー、「黒猫」のジョージ・デイヴィス、新顔のリー・ボウマン、アレクサンダー・クロス等で、キャメラは「セイルムの娘」「花嫁の感情」のレオ・トーヴァーが担当している。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:I Met Him in Paris

ストーリー

ニューヨークで衣装考案家をしているケイ・デンナムは、やっと貯金が出来たので年来の希望であったパリ遊覧をすることになった。出発前に何度も彼女に結婚の申込みをした金持ちの息子バーク・サッターに拒絶の返事をしてケイはニューヨークを離れた。パリでケイは二人の米国の作家と知合になった。小説家のジーン・アンダースと、毒舌をもって有名な戯作家ジョージ・ポッターである。ジーンは一目みると彼女に心を奪われ、結婚の申込みをするとジョージに話した。ところが彼にはニューヨークに妻がいる。ジョージがそれを言うと、ジーンは妻はすでに自分を愛していないから離婚するつもりだと告げる。彼はジョージにもう少し経ったら妻のことをケイに告白すると約束した。ジーンは彼女をスイスの山中へ招待したが、ケイはそれに応じない。とうとうジョージも一緒に行く条件でやっと彼女は承諾したけれど、二人きりになれると思っていたジーンは大いに不服であった。三人は雪の山中でウィンター・スポーツに興じて一週間を送った。そのうちケイは無頓着に見えるジョージも自分を愛しているのではないかと思うようになる。しかしジーンの熱心な想いに心をときめかしたケイは、自分も彼を愛しているとジョージに打ち明けた。そこで彼は早く妻のことを告白するように言ったが、その前にアンダースン夫人がこのホテルに到着した。幻滅を感じたケイはパリに帰り追っかけて来たバーク・サッターと結婚する気になる。ジーンとジョージもスイスからパリへ帰って来た。ジーンは妻が離婚を承知したと告げたので、ケイは彼を別室に伴ってはっきり彼を拒絶する。次はバークの番で彼も同様に断られてしまった。最後に二人切りで逢ったのは今までケイに愛の告白をしなかったジョージだった。彼女はこの男に本当の愛を見出し、かねて望んでいた素晴らしいロマンスを二人の間に発見したのである。

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