旅券八二四一の女

劇場公開日:

解説

国際麻薬密輸団を撲滅する連邦警察官の活躍を描くアクション・ドラマ。「蜘蛛の巣」のジョン・パクストンのオリジナル・シナリオを「オドンゴ」のコンビ、ジョン・ギリングが監督、テッド・ムーアが撮影監督を担当した。音楽はリチャード・ベネット。主演は「熱砂の舞」のヴィクター・マチュア、「戦争と平和」のアニタ・エクバーグ、「過去をもつ愛情」のトレヴァー・ハワード。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:International Police
配給:コロムビア
劇場公開日:1957年4月12日

ストーリー

麻薬密輸団撲滅に必死の努力を続けるアメリカ連邦警察は捜査線上にマクナリイ(トレヴァー・ハワード)という男を見つけた。が、彼の正体は不明。そこで連邦警察麻薬局員スタージス(ヴィクター・マチュア)は自分の妹を麻薬中毒者に仕立て漸くマクナリイと思われる人物を突き止めたが、妹は警察への急報中殺されてしまう。スタージスは一味を尋ねてロンドンへ飛ぶ。国際警察と連絡を取った彼は、怪しい男サルコの家を急襲するが、藻抜けの殻で後には血痕だけ。その直前、マクナリイの情婦ジナ(アニタ・エクバーグ)が金を持って、この家に来たが、サルコに言寄られた彼女は自衛上、拳銃で相手を射殺、死体を運び去ったという一幕があったのだ。部屋に残された指紋から警察はジナの行方を探した結果、彼女はアテネ発行の旅券8241を持っていると判った。そして当のジナは、麻薬密輸から足を洗おうと考えていたが、マクナリイからサルコ殺害の件で脅され彼の指令でリスボンに向った。スタージスは彼女の後をつけ、リスボン、ローマ、ナポリ、また再びローマとマクナリイ一味を追い求めた。一時は全く危うい淵を渡ることもあったが、この間に一味はアテネへ飛んだ。彼らは、ここからアメリカへ麻薬を送りこもうとしていたのだ。スタージスも後を追い、幸いにも、ここでギリシャ警察が一味の手先ファヤラを捕らえていたので、彼を案内にマクナリイの隠れ家を襲った。だがマクナリイは、サルコ--彼は実は生きていた--を邪魔だと殺して逃げ去った。しかしスタージスも情報屋からジナの居場所を教えられ、彼女を逮捕した。証拠固めに彼はジナをサルコの死体置場に連れて行った。ジナはスタージスの説明で自分が殺したと思っていたサルコが実は生きていて、それが今は死んだが、これまで自分はマクナリイに騙されていたと知って一切を白状した。ところが、その頃マクナリイは、船に積んだ麻薬を受け取りにニューヨークへ飛んでいた。スタージスも後を追う。そして彼は荷役人足に化け麻薬を担ぎ出そうとするマクナリイを遂に拳銃戦の末に倒してしまった。

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