爆弾トラック
解説
「恐怖の夜」「肉弾鬼中隊(1934)」のウォーレス・フォードと「スポーツ・パレード」のマリアン・マーシュが主役を勤める映画で、アンソニ・コールドウェイが原作脚色し、「修羅王ジョーンズ」のランバート・ヒルヤーが監督したもの。助演者は「青空天国」のアーサー・ホール、「荒浪越えて」のチャーリー・グレイプウィン、子役ジェイ・ウォルター・ウォード等で、撮影は「豪勇キッド」のベンジャミン・H・クラインの担当である。
1935年製作/アメリカ
原題または英題:In Spite of Danger
ストーリー
競争自動車の運転手ボップ・クレーンは負傷した為に競争界を引退して、ポップ・サリヴァンの農場に厄介になって静養することになった。そしてポップの娘サリイに恋を感じた。サリイは農場が不景気なので、簡易食堂を経営して家計を助けていた。で事実上、サリイがポップと幼弟トミイを養っているのだった。美しいサリイに思いをかけているスチーヴ・リンチは、界隈の運転業を独占していたので、古びたトラック一台を所有しているボップが運送業を目論でいるのさえも内心苦々しく思っていた。ボップはポップと共同して運送業を始める決心をし、貯金を投げ出して高価なトラックを買い入れた。腹黒いスヂーヴは密かに配下を遣わして、ボップの運送業開業の日に抜荷をさせた。この為にボップは乏しい貯金の中から荷主に弁償をしなければならかった。その後、アイアン・マウンテン水力発電所の大工事の材料運送を請け負うことななったボップに又してもスチーブは横槍を入れ、運送競走をやることになる。スチーヴは予め配下をして山路の狭い所に木材を置いてボップの妨害をさせた。この為競争には勝ちながら車を大破して、材料運送の請負をスチーヴに横取りされた。大破したトラックを修繕するとボップは、危険なダイナマイト運送を引き受けた。執念深いスチーヴはボップのトラックのブレーキを緩めて置いた。ダイナマイトを満載したトラックは、工事場に集まった人達を目掛けて突進した。ブレーキの利かない事を知っているスチーヴは恐怖に駆けられ同席していたサリイに事の次第を告白して逃げようとした。ボップは人々を救う為に自分は飛び下り崖から車を墜落させて爆破させた。この行為とスチーヴの告白によって、材料運送の仕事と新しい車とそして美しいサリイとをボップは得たのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ランバート・ヒルヤー
- 脚本
- アンソニー・コールドウェイ
- 撮影
- ベンジャミン・H・クライン