驀進デニー
解説
「与太者三幅対」「愉快な嘘つき」に続くレジナルド・デニー氏主演喜劇で、デニー氏自ら原作を書き、レイモンド・キャノン氏が脚色し「混線脱線スターは誰だ」「マラソン結婚」等と同じくメルヴィル・ブラウン氏が監督したものである。デニー氏対手役は「高原王」に出演したユニヴァーサル社のベビー・スターの1人バーバラ・ウォース嬢が勤め、「予太者三幅対」「相縁奇縁」等出演のリー・モーラン氏を始め、クロード・ギリングウォーター氏、チャールズ・K・フレンチ氏、アーマンド・カリス氏及びキングスレー・ベネディクト氏が助演している。
1927年製作/アメリカ
原題または英題:Fast and Furious
ストーリー
快活なトム・ブラウンは自動車を疾駈させることが何よりも好きで、何時も加速器から足を離したことがなかった。ある時ガソリン王のミラーと同乗して速力試験を行ったトムは、到頭過速度のために自動車と転覆させてしまいすんでのことに冥土へ旅行するところだった。命冥加なトムは愛する自動車を粉砕しただけで素敵な美人に自動車の下から救い出してもらう幸運を得た。一目見ての恋というのがこの場合のトムの心持ちだった。そして先方の娘さんもこの愉快な速力狂に何やら思し召しがあったと見え父親と共に走り去る際に自動車の上から名刺を落として行った。彼女の名はエセルといいロスアンジエルスの富豪の娘だった。トムは有名な整骨医師に背骨を癒してもらうと共に温暖な土地に転地することを勧められたので渡に船とロスアンジエルスに向かった。町に着くと同時にトムは有名な英国の自動車競争選手と間違えられてしまった。それからトムは色んな愉快な出来事の渦巻の中に巻き込まれ、最後に自動車競争第1着の栄冠を占めてドロシー嬢と結婚することが出来た。
スタッフ・キャスト
- 監督
- メルヴィル・ブラウン
- 脚本
- レイモンド・キャノン
- 原作
- レジナルド・デニー
- 撮影
- アーサー・L・トッド