晴れの舞台
解説
ルイス・ジョセフ・ヴァンス氏作の小説の基づいてヴィクター・ヒユーゴー・ハルベリン氏が脚色監督したもので、主役は「木の葉落とし」「奇跡の薔薇」等出演のマアジョリー・ドウ嬢と「3悪人」「死途の小唄」等出演のルウ・テルジェン氏で、レイモンド・ブルーマー氏、タイロン・パワー氏、ダマール・ゴドウスキー嬢、エフィー・シヤノン嬢が助演する。
1924年製作/アメリカ
原題または英題:Greatar Than Marriage
ストーリー
ジョアン・サースダイは女優志願で父親の意見をも顧みず舞台に憧れてニューヨークに出て来た。そして劇作家ジョン・マスタースと知り合いになりタイピストとして働いている間に友達の紹介で寄席に出演して心を慰めていた。彼女はジョンと恋し合い2人は結婚したが、ジョンは妻が舞台に立つことを承知しなかった。彼が自作の戯曲上演のために旅行した時もジョアンは家に留守番させられた。劇場に出入りする不良紳士のマーブリッジはジョンの不在を奇貨としてジョアンを勧誘し某劇場に主役女優として出演させた。好きこそ上手の例えでジョアンの初舞台は大成功で彼女の評判は高まった。それに反して興行に失敗したジョンはニューヨークに帰ってくると妻が自分の言い付けに逆らって女優になっているので立腹して去った。しかし矢張り愛する妻の身の上が気掛かりになるので帰って見ると、マーブリッジが理不尽にジョアンの貞操を汚さんとしているので格闘してマーブリッジを撲ち伸めした。良妻たり賢母たることが女としての最高の芸術的表現であるというテーマの新作脚本を書いたジョンは劇場支配人がジョアンに主役を演らせるとういう条件で上演しようと言うので大いに反対した。しかしジョアンが良妻賢母としてよりも女優としてさらに非凡であることを友人達に説き聞かされたジョンは遂に妻を晴れの舞台に立たせることに同意した。