白衣の騎士

解説

「夜る夜の出来事」「ダンシング・レディ」のクラーク・ゲーブルが「世界拳闘王」「カイロの一夜」のマーナ・ローイを相手に主演する映画で、シドニー・キングスレー作の舞台劇を「坊やはお休み」のウォルデマー・マングが脚色し、「第三の恋」「暁の暴風」のリチャード・ボレスラウスキーが監督に当り、「暁の暴風」「紐育・ハリウッド」のジョージ・フォルシーが撮影した。助演者は「晩餐八時」のジーン・ハーショルト、「旅客機の怪盗」のエリザベス・アラン、「時計は踊る」のオット・クルーガー、「暁の暴風」のC・ヘンリー、ゴードン、「肉騨鬼中隊」のウォーレス・フォード、ラッセル・ハーディー、ラッセル・ホプトン、ヘンリー・B・ウォルソール等である。

1934年製作/アメリカ
原題または英題:Men in White

ストーリー

ジョージ・ファーグスンは前途多望の勤勉な青年医師である。彼は外科医学界の泰斗ホクバーグ博士の助手としてセントジョージ病院に勤務して居たが、やがて欧州に留学し帰朝の後は学位を獲て崇拝するホクバーグ先生の許で更に研究を続ける予定だった。彼にはローラ・ハドスンなる美しい許婚の女があった。ローラの父は有数の富豪でセントジョージ病院の有力な後援者だった。お嬢さん育ちのローラには許婚のジョージが職務に熱中する余り兎角自分への愛情が足りないと云う不平が絶えなかった。そうした誤解からの口喧嘩のあった或夜ジョージは不圖も見習看護婦のバーバラと交渉を持った。折から資金難に陥った病院の経営を救ける為め、委員会はハドソン氏に更に出資を求めた。彼は自分の婿のジョージに学位を与え独立させて呉れれば出資に応じようと申出た。ジョージ自身はそんな気はなかったがローラへの愛情に惹かされてこの事を承諾した。失望したのは師のホクバーグ博士だった。彼はジョージを真面目な研究生として長く手元に置き、将来は自分の後継者とする希望だったので若くして独立開業する事は彼の前途を傷けるものと信じて居た。二人の結婚が近づいた或日、博士はジョージの手腕を見せる為めローラに手術を参観させた、皮肉にも其の患者は難産の手術を受けるバーバラだった。二人の会話を漏れ聞いたローラは二人の関係を知った。バーバラは死すべき自分の運命を覚り、少しもジョージを恨んで居ない事を告げ且又ローラにもジョージの行為を憎まぬ様に頼んでジョージの手当も甲斐なく死んだ。ジョージの気持を理解したローラは彼と維納で再会を約して独り淋しくヨーロッパへの旅に上った。

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