猫の寝間着

解説

劇作家エルネスト・ヴオヤ氏が特にベティー・ブロンソン嬢のために書き下ろしたものを、ホープ・ロアリング女史とルイス・D・ライトン氏が脚色し、「女心を誰か知る」と同じくウィリアム・A・ウェルマン氏が監督した。主役は「シンデレラ物語」「子の心親知らず」等出演のベティー・ブロンソン嬢で、相手役は「サタンの嘆き」「恋の蛮勇」等出演のリカルド・コルティ氏が勤め、「外交」「快傑義涙」等出演のアルレッド・マルシャル嬢、セオドア・ロバーツ氏が助演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Cat's Pajamas

ストーリー

サリー・ウイントンはある衣装店の裁縫弟子として働いて病気で不自由な父親を養っていた。ある夜彼女は有名なセサレ・グラッコの歌劇を見に行ったが、その時入り口で預けた愛猫のトミイが行方不明になってしまった。一方グラッコは余り女がヤイヤイ騒ぐので女難を逃れるために結婚することに決心した。その時一匹の猫が彼の行く前を過ぎたのでこの猫の行く処にいる女と結婚しようという突飛な考えを起こしてついて行くと猫は踊り子のリザ・ドリナの室に入った。グラッコはリサに結婚を申し込み彼女は早速承知した。猫のトミイは彼に幸運をもたらしたというのでリサの結婚の衣装をサリーが縫うことになった。結婚式の当日サリーはその晴れ着を持ってリサの処に来たが、リサはこの結婚についてグラッコのことばかり人が騒ぎ立てるのが不平で自分も何とかして名を売りたいと愚痴を漏らしたのでサリーは彼女にグラッコとの結婚を拒絶すれば新聞は一斎にそれを書き立てるだろうと勧めた。リサはその気になって結婚の時間が来ても式場に顔を出さなかった。グラッコは火のように立腹してリサの部屋に駆けつけ、リサが結婚しないならば誰でもこの室内に現れる最初の女と結婚すると云い出した折から出て来たのはサリーであった。こうしてサリーは大声楽家と結婚し愛猫のトミイも再会することが出来たが、もともと相愛して結婚したのではなかったのでその夜はまたもや色々な騒ぎが持ち上がったが前からサリーを慕っていたデーヴ青年の男らしい裁きで万事円満に納まった。

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スタッフ・キャスト

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