熱砂果つるところ

解説

「懐しのアリゾナ」「暗黒街のローマンス」と同じくアーヴィング・カミングス氏の監督した作品でのアール・デル・ピッガース氏原作からジョージ・ミドルトン氏が改作し、会話をつけ、ソニア・レヴィーン女史及びクラーク・シルバーネイル氏が脚色し筆をとったもので主役を演ずるは「疑惑晴れて」「遥かなる叫び」のワーナー・バクスター氏「モダン出世鏡」「輝く天国」のロイス・モーラン嬢で、「海のロマンス」のフィリップ・ストレンジ氏をはじめギルバート・エメリー氏、クロード・キング氏、モンテーグ・ショウ氏その他が助演している。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:Behind That Curtain

ストーリー

ロンドンにある夜殺人事件が起った。殺されたのは不良弁護士のヒラリー・ガルトであるが殺害の数時間前、探検家のビータム大佐はガルトを訪れ、ガルトが根も葉もない口実を設けて自分の仕事を妨害したことに対して激論したことがあった。だが真犯人はエリック・デューランドという男で、これを知っているのは鍵穴から犯行を見ていた夜警のポーニックただ1人だった。デューランドはビータム大佐がひそかに恋していた乙女イーヴと秘密に結婚したのであったが、ガルト弁護士が彼の素性を調べ上げてイーヴの伯父ジョージ卿に報告するのを恐れてガルトを殺して罪をビータムに着せようとしたのである。数ヶ月後、インドに移って暮らしているデューランドは酒色に溺れ、妻のイーヴは日夜その不幸を嘆いていたが、折柄テヘラン地方探検のためにこの地方へ立ち寄ったピータム大佐とめぐり合い、偶然手に入れたデューランドの犯行を示すポーニックの手紙を懐中してピータム大佐の一行に加わってペルシャの砂漠に向かって出発する。一方ロンドン警視庁のフレデリック・ブルース探偵はピータム大佐に殺人の嫌疑をかけてインドに来たが探検隊が砂漠へ立ったと聞いてデューランドと共に飛行機で一行を追う。イーヴはデューランドに合うことを恐れ飛行機が着いた時に身を隠して逃れる。1年後イーヴはサンフランシスコの旅館にエレベーター係として働いていた。ある晩、ビータム大佐の講演会がひらかれそこへ行ったイーヴはデューランドに発見される。デューランドはイーヴを狙撃しようとしてブルース探偵を傷つけ、中国人探偵の部下に殺される。夜警ポーニックの手紙によってデューランドの罪状は明白となり、嫌疑から晴れたビータム大佐は恋するイーヴと相擁したのである。

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