熱砂の女盗賊

劇場公開日:

解説

英国作家ジエームス・J・モリアの19世紀に出版された小説をもとに、「第十一号監房の暴動」のリチャード・コリンズが脚色、ドン・ウェイスが監督した、古代ペルシャに部隊をおいた異国趣味アクション・ドラマ。撮影は「白人部隊撃滅」のハロルド・リップステイン。音楽は「夜の道」のディミトリ・ティオムキン、主題曲『ハジ・ババ』も同時に作曲し、ナット・キング・コールがタイトル・バックで歌っている。主演は「十戒(1957)」のジョン・デレクに、エレイン・スチュワート、「上流社会」のアマンダ・ブレイク。それにポール・ピサーニ、ローズメリー・ボー、トーマス・ゴメス等が助演している。製作はウエルター・ウエンジャー。

1954年製作/アメリカ
原題または英題:The Adventures of Hajji Baba
配給:映配=アライド・アーチスツ
劇場公開日:1958年4月23日

ストーリー

今を去る2000年も昔、ペルシャの王女フォージァ姫(エレイン・スチュワート)は、メシェドの王子ヌル・エル・ディン(ポール・ピサーニ)から見事なエメラルドの指輪をもらい、彼こそ未来の夫であると心に決めていた。だが父の国王は、冷酷な上に、将来ペルシャ王位をねらうヌル・エル・ディンの野心を見ぬいて、姫を善良で若いバスラの王子アクメッド・カンと結婚させようと考えていた。だが、一途にヌル・エル・ディンを恋する姫は、男の服をまとい、王宮脱出を計画する。一方町の床屋で、めずらしく美男の息子ハジ・ババ(ジョン・デレク)は、ひそかに姫を恋しているが、町人の身分ではどうにもならぬ。立身出世を夢みて旅に出た。ところが途中、姫を迎えに来たディンの護衛隊と衝突、彼等を追い払うが、そこに現われたのが愛する姫とわかり、2人は馬をつらねてエル・ディンのもとに向かうことになった。途中、2人はオスマン・アガ(トーマス・ゴメス)の隊商のテントに着き、美しいアイシャはじめ美しい女たちの歓待をうけ、平和な旅をつづけるが、さらに進んだところで、バナ(アマンダ・ブレイク)を頭目とするタコーマンの女盗賊団にとらえられた。2人は岩上のさらし台に吊り下げられるが、この死の苦しみの中で、2人は互いにあわい恋心を感じ合うのだった。一方姫の運命を知ったヌル・エル・ディンは、彼女を妻にすることによってペルシャ全土を支配しようと、急拠部下をひきつれて、女盗賊団を襲撃、姫を奪いかえす。だが、ハジはオスマン・アガの手で、女盗賊の手から釈放され、エル・ディンの一隊に迫って姫を再び手に入れた。2人は、イスパハンに去るが、姫をあきらめきれぬヌル・エル・ディンは、全軍をひきいてイスパハンを襲撃、ここにハジとディンの一騎打ちが展開した。いずれとも勝負のつかぬ乱闘の末、勇敢なハジは遂にエル・ディンをたおすことができた。かくて彼は、フォージャ姫の愛を得、2人はかがやかしい未来に向かって出発するのであった。

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