ニューヨークの大停電

劇場公開日:

解説

クロード・マグニアの舞台劇を、この映画製作者で「マーメイド作戦」のエヴェレット・フリーマンと「ベン・ハー(1959)」のカール・タンバーグが脚色、「恐怖の蝋人形」のハイ・アヴァーバックが監督したコメディ。撮影は「レッド・リバーのガンマン」のエルスワース・フレデリックスのニューヨーク・ロケ、音楽は「卒業」のデーヴ・グルーシンが担当した。出演は「おしゃれスパイ危機連発」のドリス・デイ、「プレイラブ48章」のロバート・モース、「大進撃」のテリー・トーマス、「アルバレス・ケリー」のパトリック・オニールほか。製作は、脚本担当のエヴェレット・フリーマンとマーティン・メルチャー。

1968年製作/アメリカ
原題または英題:Where Were You When The Lights Went Out?
配給:MGM
劇場公開日:1968年9月21日

ストーリー

その日も、ニューヨークでは、人々が忙しく働いていた。ウォールド(ロバート・モース)は、ディジトロニクス会社の株式総会を切りまわし、あと2~3時間で、自分が社長に指令されるものとはりきっていた。一方、マンハッタンのアパートでは、人気女優マーガレット(ドリス・デイ)と、彼女の夫ピーター(パトリック・オニール)が理想的な夫婦として雑誌のインタビューを受けていた。またマーガレットの舞台劇の演出家ラディスロー(テリー・トーマス)は精神分析医の長椅子に横たわっていた。彼は、舞台劇をマーガレットも一緒に映画に売り込みひともうけしようとしていたが、マーガレットに今の生活は不満だから仕事を捨て、家庭に入りたいといわれてノイローゼになっていた。午後5時28分、ニューヨークは大停電となり、一瞬にして暗黒の世界と化した。その時ウォールドは、会長の息子に社長に椅子を横取りされた腹いせに、240万ドルを国外に持ち逃げしようとしていた。マーガレットは、芝居が休みになり家に帰ると、夫のピーターは婦人記者と、とんだことになっていた。ピーターの言い訳もきかず、彼女は暗い街に飛び出した。その足で、彼女は、カネチカットの別荘に逃げ、心のショックをやわらげるため、睡眠薬を飲んでベッドにもぐった。夜更け、彼女は暖炉の薪を取りに外に出た。その留守に車が故障し、電話を借りにウォールドが入ってきた。電話をしながら彼はそばにあったコップの水を飲んだ。ところがこれが睡眠薬、ウォールドはそのままベッドに倒れこんだ。マーガレットは帰ってきたが、夢うつつ、同じベッドにもぐりこんだ。そこへピーターが現れた。頭にきたピーターは2人を叩き起こしたが、半分眠っていてさっぱりである。ピーターはますますいきり立つばかり。そんな中へラディスローが入ってきた。朝が来てマーガレットもウォールドも、やっと眠りからさめた。怒って帰ったピーターをだしに、ラディスローは、マーガレットに映画契約を結ばせた。ところがウォールドの黒カバンがみつからない。全員懸命に探したが、やはりない。カバンはピーターの車にのっていたのである。途中、非常線にひっかかったピーターは泥棒にしたてられてしまった。ウォールドは警察に出向き、盗難を警戒して、大金を保護したのだと説明、ピーターは保釈され、ウォールドは重役連に感謝され、あらためて社長に昇格。もともと愛し合っていたマーガレットとピーターも、めでたくもとのさやにおさまった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く