紐育の顔役

解説

「愛怨二重奏」「ガルシアの伝令」のバーバラ・スタンウィックと「この三人」「幸福は空から」のジョエル・マクリーが主演する映画で「目撃者(1936)」「ある女の一生」のアルフレッド・サンテルが監督したもの。マックス・ブランドの原作を「四十二番街」のライアン・ジェームズがセオドア・リーヴスと協力脚色した。助演者は「テキサス決死隊(1936)」「無法地獄」のロイド・ノーランを始め「生きているモレア」のスタンリー・リッジス、「壁の穴(1929)」のバリー・マッカラム、新顔のリー・ボウマン、「ガラスの鍵」のアーヴィング・ベーコンその他の面々で、撮影は「一九三七年度の大放送」「青春ホテル」のテオドル・スパークールが担当した。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Interns Can't Take Money

ストーリー

ジミー・キルデアは大病院の医者であった。ある日、一人の洗濯屋の雇い女ジャネット・ヘイリーが手首の火傷で治療を求めて来たので、それから二人は知り合うようになった。その日キルデアは酒場でジャネットがイネズと話しているのをみて不審に思った。ところがそこへ重傷を負ったギャングの親分ハンロンが逃げ込んで来て出血に耐えかねて倒れた。キルデアはその場で取敢ずジャネットに手伝わせ手術を行ったので、ハンロンは危く一命を取止めた。ジャネットは結婚して一子を生んだが、夫は銀行へ強盗に入って射たれジャネットの室まで逃れて来たが、そこで息が絶えた。このことから彼女も同罪と思われ二年の間投獄された。出獄してみると子供は行方不明になっており、行方をしっているのはギャングのイネスのみであった。ジャネットは彼に所在を教えてくれと乞うたが、イネスは千ドル耳を揃えて出すか、さもなければ週末を自分と一緒に過ごすかしなければと、頑強に彼女の願いに応じなかった。一方命を助けて貰ったハンロンは、お礼としてキルデアに千ドル贈った。これを聞いたジャネットはその金を貸してくれと頼んだが、キルデアは医者の規則としてこの金は返さねばならぬと言う。失意のジャネットはその金を盗み取ろうとした。彼女の事情を知らぬキルデアは怒りと失望を感じる。金を返されたハンロンはキルデアの真意を聞き、必要の時はいつでも力を貸すと約束する。万策窮したジャネットはついにイネスの申出に応じようと決心し、すべてを手紙に愛するキルデアに別れを告げた。事情を知ったキルデアはハンロンの助けを借りて、ジャネットを連れて旅行しようとするイネスを捕らえ、子供の所在を白状させた。子供を探し出したジャネットはキルデアと新しい生活に入った。

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