紐育-桑港
解説
「恋に賭けるな」「あめりか祭」のルー・エイヤースが主演する映画で、スタンリー・ローの原作を「選手権目指して」のエルマー・ハリスが脚色し、短編喜劇監督だったエドワード・バゼルが監督にあたり、「全米軍」のジョージ・ロビンソンが撮影した米大陸横断乗合自動車を舞台とする映画である。エイヤースを助けてミュージカル・コメディー出身のジューン・ナイト、「豪華船」「駄々っ子キャグニー」のアリス・ホワイト、「殺人魔の魂」「アメリカの暴露」のアラン・ダインハート、「山に住む女」のミナ・ゴンベルル及びユージーン・ボーレット、「空中幽霊」のヒュー・エンフィールド、ロバート・マクウェード、アーサー・ヴィントン等が出演している。
1934年製作/アメリカ
原題または英題:Cross Country Cruise
ストーリー
スウは大陸横断バスの発着所で恋人スチーヴを待っていた。ところがスチーヴは妻のニタを伴って来たので幻滅を感じたスウはスチーヴの弁解には耳を貸さない。カリフォルニアの父の山小屋に行く富豪青年ノーマンはスウを見て一目惚れをした。乗客の仲にはコーラス・ガールのメイもいた。ノーマンはスウと並んで座って早くも親密になったのを見てスチーヴは嫉妬し、次の停留場で会ってくれとスウに頼んだ。スウはきれいに別れたいと思って承知したが、ニタは憤懣に堪えなかった。デンヴァーに停った時もスチーヴはスウを追いかけてデパートの近くのテントに連れ込んだが、跡を付けたニタに妨げられた。スウが逃げ出してしまった跡で妻に罵られてスチーヴは彼女を扼殺してしまい、死骸を人形に見せかけて彼は逃走した。バスに戻るとスチーヴは妻は友人を訪問しにデンヴァーに残ったと言い訳をした。数時間後警察は早くもスチーヴを追跡し始めた。スチーヴは道連れにスウを狙ったがノーマンはこれを察してスウを救った。スチーヴは破壊したバスの下敷きとなって最期をとげた。サンフランシスコに着くとノーマンはスウとメイを招待して父の猟別荘へ行った。そこでノーマンはスウと婚約を結ぶ仲となった。そしてメイはノーマンの友人マーフィーを手に入れたのである。
スタッフ・キャスト
- 監督
- エドワード・バゼル
- 脚色
- エルマー・ハリス
- 原作
- スタンリー・ロー
- 撮影
- ジョージ・ロビンソン