汝の名は女

解説

「社交界の誘惑」「海賊アップルジャック」に続くフレッド・ニブロ氏の監督作品で、原作はカルル・ショーンヘル氏の書いた舞台劇で、ベス・メレディス女史が脚色したもの。主役は「心なき女性」「アラブ」「文化果つるところ」出演のラモン・ノヴァロ氏、「海賊アップルジャック」「心なき女性」出演のバーバラ・ラ・マー嬢で、その他ウィリアム・ヴィー・モング氏、エディス・ロバーツ嬢、ウォーレス・マクドナルド氏、クレアー・マクドウェル嬢等が共演している。スペインのピレネー山脈中に住む密輸入者の物語である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:Thy Name Is Woman

ストーリー

ロデリィ大尉は密輸入者ペドロの美しい妻ゲリタに無態の恋をして拒まれたのを怒り隊長にペドロの悪事を密告した。隊長の娘ドロレスと恋中の若い兵士ジュアン・リカルドは、密輸入者捕縛の命令を受けて、ゲリタの許を訪ね、彼女に恋を仕掛けて悪人の隱家を知ろうとした。ゲリタは夫からリカルドの使命を教えられていたので、彼を巧みに操っていたが、そのうち次第に純な若者の情けに動かされ、リカルド亦妖艶なゲリタの容色に心を掻き乱された。二人は互の意中を明し合い、ゲリタは密輸入者の隱家を彼に教えようとしたが、ペドロはこれを知って、ゲリタを刺し、彼亦彼女の足下に斃れた。リカルドは捕えられ、使命を辱しめた咎で投獄されたが、彼を恋するドロレスは若いリカルドを危険な職務に送った父にも責任があることを力説し、遂に父をして彼を赦さしめる。リカルドはドロレスの恋に生きることになった。

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