南京豆小僧競馬の巻
解説
「南京豆小僧天空の巻」と同じく、ホイト、クラフト、トライオンの組合せによる映画、すなわちウィリアム・ジェームズ・クラフト氏が原作を書き、ハリー・O・ホイト氏がそれを脚色し、クラフト氏の監督の下に、グレン・トライオン氏が主演する映画。トライオン氏の相手役は今度も前回と同じくパッシー・ルス・ミラー嬢でそのほかロイド・ウィトロック氏、ジェームズ・ブラッドベリー氏、グレテル・ヨルツ嬢等が助演する。
1928年製作/アメリカ
原題または英題:Hot Heels
ストーリー
小さな町でホテルを持っていたグレンは、ある時、旅廻りの見世物の一団を、イカサマなマネージャーから言葉巧みに買わされてしまった。彼はこの一座の花形女優パッシーを恋する様になる。その内にハヴァナから興行の契約が成立したという電報が来たので、グレンはそれがイカサマだとは知らずに一座を率いて出発した。船中で、彼はパッシーに恋を打明け様としたが、彼女はそれにふりむこうともしなかった。ハヴァナに到着すると、劇場の持ち主は、劇場は火事で焼けてしまったと素知らぬ顔をしてうそぶいている。グレンは始めて一杯喰わされたと覚ったがもう遅い。そして彼は憤りからパッシーまでが、このイカサマの仲間入りをしているのではないかと気を廻す様になる。一座の騎手トッド・スローンはハヴァナでもよおされる障害飛越の競馬に参加する様にグレンに勤めた。が、トッドはマネージャーに計られて出場不可能になってしまった。パッシーはグレンに頼んで自分をトッドの代りに出場させてくれる様にと願ったが、いざという時に、馬は却ってグレンを乗せた侭、走り出してしまった。ところが、これが運よくも、大勝を博してしまうという思いがけないお芽出度さ。そこで、万事が好都合に終りを告げる。もちろん、グレンとパッシーとの間の誤解も消えて、2人は結婚する。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウィリアム・ジェームズ・クラフト
- 脚本
- ウィリアム・ジェームズ・クラフト
- 脚色
- ハリー・O・ホイト
- 撮影
- アーサー・L・トッド