「【”完璧な人間は居ない!”1929年、禁酒法時代のシカゴで酒絡みの虐殺シーンを目撃してしまったバンドマン2人が女装で逃亡するテンポ良き、スラップスティックコメディ。あー可笑しい。】」お熱いのがお好き NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”完璧な人間は居ない!”1929年、禁酒法時代のシカゴで酒絡みの虐殺シーンを目撃してしまったバンドマン2人が女装で逃亡するテンポ良き、スラップスティックコメディ。あー可笑しい。】
■1929年、禁酒法時代のシカゴ。2人のバンドマン・ジョー(トニー・カーティス)とジェリー(ジャック・レモン)は殺人現場を目撃してしまう。
スパッツを親玉とするマフィア一味に追われる2人は、女装して名前を変え(ジョーは、ジョセフィアン、ジェリーはダフネ)女性オーケストラ一行に紛れ込み、マイアミ演奏旅行に出発。
そんな中、ジョーは、オーケストラの一員・シュガー(マリリン・モンロー)に心引かれるていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・オッカナイ、大量虐殺シーンが序盤と最終盤にあるにもかかわらず、この作品はとても面白い。
・それは、スパッツを親玉とするマフィア一味に追われるジョーを演じるトニー・カーティスとジェリーを演じるジャック・レモンが、ガタイが良いのに、女装して女性オーケストラに紛れ逃避行に出る中、ジェリーが大富豪の老人オズグッド3世に惚れられちゃったり、ジョーがウクレレ奏者のシュガーに惚れられて彼もシュガーに惹かれていく様が面白いのである。クスクス。
・ジョーに至っては、上手くシェル石油の御曹司にもなって、シュガーと”キスをしても感じないんだ、哀しい過去があって・・。”などと宣いながら、真面目な顔でシュガーに何度もキスして貰ったり。クスクス。
・けれど、女性オーケストラが泊っているホテルにスパッツを親玉とするマフィア一味が「イタリアオペラ同好会」を名乗って、じゃじゃーんと登場。
ジョーとジェリーはお得意のホテルのベランダから逃げ出すが、その姿をマフィア一味に見られてしまい、オズグッド3世のボートに乗り込んで逃げるシーンも可笑しい。
オズグッド3世に、ダフネの恰好をしていたジェリーが、”金髪じゃない!と言って鬘を取り、女じゃない!と言っているのに、オズグッド3世は悠然と微笑みながら、”完璧な人間は居ない!”と言うシーンには大笑いである。
<今作は、マフィアから逃げるために女装したジョーとジェリーが巻き起こす様々な可笑しな出来事の展開もテンポが良く、とても面白いスラップスティックコメディである。
ビリー・ワイルダー監督って、ホント凄いなあと思った作品でもある。>
NOBUさん、明けましておめでとうございます。
いやはや大変な事件、事故・・・今年はどんな年になるのでしょう・・・
この映画、よく考えたら『天使にラブソングを・・』に影響与えてますねぇ。映画の歴史も繰り返すのかもしれませんね。