トム・ソーヤーの冒険(1930)

解説

米国文豪マーク・トウェイン作の同名の小説を映画化したもので、「三週間」「駄法螺成金」のサム・ミンツが「危険なる楽園」「西部の星影(1930)」の共同脚色者グローヴァー・ジョーンズ、ウィリアム・スレイヴンス・マクナットと共同して脚色し、「唇の罪」「夫無き妻」のチャールズ・ラングが撮影した。主役は「喇叭手クーガン」「ジョニー髪を切れ」主演のジャッキー・クーガンが発声映画初出演で勤め、「ハニー」「高等恋愛術」のミッチー・グリーンと舞台劇に出演していたジュニア・ダーキンが相手役で、ルシアン・リトルフィールド氏、クララ・ブランディック嬢、タリー・マーシャル、ジャッキー・サール、ディック・ウィンスロー、メアリー・ジェーン・アーヴィング、エセル・ウェールス等が助演している。

1930年製作/アメリカ
原題または英題:Tom Sawyer

ストーリー

今からおよそ80年前のことである。トム・ソーヤーは弟のシッドと共に、母親に死別れたのでミシシッピ河に沿った小さい田舎町に居るポーリー伯母さんのもとに引き取られていた。トムはいたずら盛りの少年であったが善良な心の持ち主だった。シッドは狡い小男で悪い事はみんな兄のせいにしてしまうのでトムは1人で伯母さんに叱られてばかりいた。トムはお金持ちのサッチャー家の令嬢ベッキーに子供心にも恋をしていたがある日学校で彼女が先生の似顔絵を描いた罪を引き受けておしおきをうけてトムはベッキーの感謝をかち得て親友となった。ある晩彼は親友の宿無しの孤児ハックルベリー・フィンと癒しのまじないだというので真夜中に墓場行き、図らずも悪党インジャン・ジョーが人殺しをする現場を目撃した。2少年はジョーの復讐を恐れてこの事は口外しまいと固く誓約した。ところが現場に居合わせた酒飲みのマッフ・ポッターは犯行に用いられたナイフが彼の持ち物だったために犯人として検挙された。トムは伯母さんにシッドのことで叱られて家をとび出し、ハックとジョー・ハーバーを誘ってミシシッピ河の河中島へ行き海賊ごっこをしたりして3日を過ごした。町では彼らが溺死したと思われ3人の葬式が行われた。その最中3人はひょっこり現れて来て人々をあきれかえらせた。ポッター公判の日トムはハックとの誓いを破って証人席で真犯人はインジャン・ジョーであると述べた。ジョーはいち早く逃走して行方をくらました。その後学校から皆で鍾乳洞見物に行った時トムはベッキーと2人きりになって連れにはぐれ、ジョーが高飛びしようと隠して置いた金貨箱を掘り出しているところに出会った。ジョーはトムを殺そうとして追かけ足を滑らして深い岩の裂け目に墜落惨死した。そこへハックが2人を探しに来てくれたので無事に洞窟を出ることができた。そしてトムとハックは金貨の箱を得て大金持ちとなった。

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