特製快走車

解説

アール・スネルの原作、脚色せるものによって、「象狩り二人行脚」「町内大人気」のヴィン・ムーアが監督した映画で、「50年後の世界」「ハッピイ・デイス」のフランク・アルバートソン、「尖端脚化粧」のジューン・クライド、「西部戦線異常なし」「禁酒天国」のスリム・サマーヴィル、「浮気天国」「呪われし青春」のルイズ・ファゼンダ、「飛び入り花婿」のオーティス・ハーラン、「ドレーク事件」「最後の警官」のフォレスト・スタンレー、エディ・フィリップスなどの面々が出演。撮影担任は「ボルネオの東」「砂漠の生霊」のジョージ・ロビンソンである。

1932年製作/62分/アメリカ
原題または英題:Racing Youth

ストーリー

アメリア・クルークシャンクは自分の召使いでオールド・ミスのデイジー・ジョーイをつれ相続したばかりのライオン自動車工場へ新社長として就任に来た。ときろがこの会社の快走車製造を担任している青年技師テディー・ブルウは、彼女達が入ってきた時に面食らったあまりオールド・ミスのデイジーを新社長と感違いしてしまう。一方本物のアメリアはおもしろ半分と自分の商売上の掛引きから、彼にそう思わせておいた。然るに、この会社の支配人で非常に腹黒い男のサンフォードは、商売上の敵手であるアジャックス会社の持ち主ブラウンと共謀してライオン自動車工場をアジャックス社へ売ろうとたくらんだ。彼はアメリア嬢に提言して工場売却方をすすめた。たまたまサンフォードの発起で新社長の歓迎会が催されたが、この席上、至って人の良いテディー技師は幾度となくアメリアにまごつかされてしまい、オドオドしてしまった。アメリアは若くて純なこのテディーになんとなく親しみを感じさせられた。こうしているうちに社運の危険状態にあるライオン会社の興廃にかかわる大競争の日が近づいて来た。がサンフォオードの使嗾から有名な乗り手のヴァンがライオン会社の特製快走車「ライオン・スペシャル」号の競争安定度を否定し出したのでテディーはすっかり落胆してしまう。ただし同情のある所長とアメリアの計らいで、テディーは自ら大競争に出場し、ヴァンの妨害を巧みに防いで、みごとにライオン号を快勝に入れた。このためライオン会社は再び昔の信用を回復して社運を持ち直すことが出来た。が、彼はその時真先にアメリアのことを願に浮べた。しかし彼はアメリアをまたデイジーだと思い違えていた。そのためデイジーが15分前にベルモント行きの汽船に乗るべく去ったと聞いてすぐに追いかけた。アメリアも彼が立ったことを聞くと直ちにその後を追った。たちまちスリリングな大競争が始まり、その後から速力取締の警官のオートバイが追いかけたりして大活劇となったがついに船上において3人が落合った挙句、本当の社長は若いアメリアであることが判り、抜錨汽笛の中に愛し合う二人は相抱いたのである。

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