田園懐し

解説

「ふるさとの家」「恩愛の泉」等と同じくパーレー・プーア・シーハンの原作で、ウォルデマー・ヤングが脚色し「天空征服」「海上の壮漢」等と同じくトム・フォーマンの監督で、「檻褸を飾って」「明日を見る男」等主演のトーマス・ミーアンが主演し、対手役として「光の太洋」「星の歌」等出演のポーリン・スタークが出演する。その他セオドア・ロバーツ、ジョセフ・Ｊ・ダウリング、チャールズ・Ｋ・フレンチ、等も出る。ジョージ・ローン・タッカーが「ミラクルマン(1919)」に続いて製作を始めたが、氏が途中死んだので中止になった脚本である。

1922年製作／アメリカ
原題または英題：If You Believe It, It's So

ストーリー

ニューヨークの暗黒街で首分に立てられていたチック・ハーリスは、田舎から長年の貯えを持って都見物に来たエズラ・ウッドという老人の金を盗んだが老人の愚痴を聞いてあわれを覚えその金を返したばかりか、今までの醜い生活を捨てて清い生活に入ろうと、セント・クレアーという小さい町へ来た。彼は土地売買を始め、本名のリチャード・デイヴィスとして、町の人々からも相当に尊敬され、ウィリアムス大佐の家へ室を借りて、その家に暮らしているアルヴァーという娘と恋を楽しんでいた。この町へスカイ・ブルーという山師が来て孤児院の基金募集を種に大金儲けをもくろんだが、今は改心したチックはその裏をかいて町の人々の損害を未然に防ぎ、過去をアルヴァーに告白したが、娘は彼を許して愛を誓った。