デニーのナポレオン

解説

「飛入り婿君」につぐレジナルド・デニー主演映画で、原作、セリフともデニー氏の創意になるもの、それに基いてアール・スネル氏が撮影台本を作り、「海浜狂騒曲」「飛入り婿君」のウィリアム。ジェー・ラトクリッフ氏、フリッツ・フェルド氏、スルム・サマーヴェル氏、マーガレット・キャンベル嬢等が出演している。キャメラは「赤熱のスピード」「飛入り婿君」のアーサー・L・トッド氏担任。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:One Hysterical Night

ストーリー

ウィリアム・ジャッドのところへは思いがけなく300万ドルの財産が叔父さんの遺産としてころげこもことになった。ただしその遺言状の中には「若しジャッドが気狂いであった場合財産はビクスビー夫人とその息子二人のものになる」旨が記載されてあった。そこでビクスビー夫人は息子二人と計らってジャッドを気狂いに仕立ててこの大金を手中に入れようとし、変装舞踏会があると称してジャッドを招待するジャッドはナポレオンに、ビクスビーの息子は侍従武官となって、ヘイドン博士の「英雄狂い病院」へ送りこむ。ジャッドは変装舞踏会を信じているので、サロメ、ウェリントン、ロビンフッド、パガニニ、ウィリアム・テル、などの間に混じって極力ナポレオンを気取るので医員はテッキリ真実の狂人だと思ってしまう。そこで看護婦をジョセフィンに扮装させ、彼の面倒を見させるがジャッドは彼女の美貌に思いをよせる。そのうちついにジャッドは自分が狂人病院にいることに気がつき脱出を企てるが邪魔が入って逃げることが出来ない。しかし看護人を買収して逃亡し、危うく横領されようとする300万ドルを取戻し同時に正気であると保証されたのを幸い、ジョセフィンに扮した看護婦を手に入れてハッピー・エンドとなる。

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