天界への挑戦
解説
レディース・ホーム・ジャーナルに掲載されたクラレンス・バディントン・ケランド氏原著の小説「奇蹟」“Miracle” に基づき、エドワード・T・ロウ・ジュニア氏と、リチャード・ウォーレス氏が脚色し、「恐怖の街」等と同じくエドワード・レムル氏が監督した。主役は「女性の敵」「ユーモレスク(1920)」等出演のアルマ・ルーベンス嬢,「冬来りなば」「疑問のK」等出演のパーシー・マーモント氏である.
1925年製作/アメリカ
原題または英題:Woman's Faith
ストーリー
ドノヴァン・スティールは許嫁や友達とカナダへ旅行中、許婚が自分の親友と抱擁しているところを発見して、人間全体を呪うようになり、飄然とカナダの森林へ漂泊い入った。かつて彼に命を助けられた事のあるレアンドレはドノヴァンに遭って彼を自宅に来るように勧めた。ドノヴァンはそこでネリーという娘に逢う.ネリーは兄を殺した嫌疑で追われていたが、彼女の伯父ザヴィエルが探偵クルニーを連れて彼女を捕らえに来た時、何故とは知らず伯父こそ真の犯人であると考えたドノヴァンはネリーを保護しようと決心する。彼は探偵クルニーと争って対手を倒したが、自分も盲目にされた。ネリーやレアンドレはモントリオールのサン・アンド・ボウプレ寺院へ参詣すれば盲人の目が開くと勧めたが、ドノヴァンは嘲って取り合わなかった。しかしネリーの固い信念に遂に動かされ、彼らは寺院へ参詣した。ネリーの祈りが聞き入れられたものか、不思議にもドノヴァンの盲目が癒えた.今まで人を恨み世を拗ねていたドノヴァンの心もこの奇蹟にあっては溶けざるを得なかった。真犯人が伯父であった事が判り、彼はネリーと楽しい生活に入る。批評ー一般の人には受ける物語である。スターの名は吸引力がある。宗教的な部分もある人には喜ばれよう。(キネマトグラフ・ウィークリー誌)
スタッフ・キャスト
- 監督
- エドワード・レムル
- 脚色
- エドワード・T・ロウ・Jr.
- リチャード・ウォーレス
- 原作
- クラレンス・バディントン・ケランド
- 撮影
- ジョン・ステューマー