罪な殿方

解説

「女心を誰か知る」に続いて製作されたフーレンス・ヴィダー嬢第二回主演映画で監督として令名高きモンタ・ベル氏が原作を書きジーェムズ・アシユモア・クリールマン氏が脚色し、「姫君と給仕」「駄法螺大当たり」「三日伯爵」等と同じくマルコム・セント・クレア氏が監督したものである。助演者は「女心を誰か知る」「六人の嫌疑者」等出演のクライブ・ブルック氏、「ハレムの貴婦人」「金髪か黒髪か」等出演のグレタ・ニッセン嬢を始め「不良老年」出演のフイリップ・ストレンジ氏、アンドレ・ベランジエー氏等である。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:The Popular Sin

ストーリー

イヴオンヌ・モンフオールは夫のジョルジュが女漁りをするのを決して喜びはしなかったが、今ではそれを冷眼視するだけに気持ちの上に余裕が出来た。ジョルジュは女優のリュリュを愛していて2人連れでピアリッツへ遊びに行こうとしていたが、その切符をイヴォンヌが見つけ出したので彼はそれをお前のために買ったのだと言い逃れ、急な商用でパリを離れられないから1人でも行けと言ってイヴォンヌをピアリッツにやった。そしても一枚の切符を劇作家ジャン・コロオに与えたのでジャンとイヴォンヌとは親友となり2週間後ジョルジュか来て見ると2人は熱烈に恋し合う仲となっていたので、ジョルジュはイヴォンヌをジャンに与えねばならぬ羽目になった。しかしイヴォンヌはジャンが人気者の劇作家で女たちにチヤホヤされるので気を揉まねばならなかった。ある日舞台監督アルフオンス・マルタンが女優ラ・ベル・ツウレエズを伴って来訪した。ラ・ベルは姦婦女優でジャンに脚本を書いてくれと頼んだ。5ヶ月後彼がラ・ベルのために書いた脚本の初日の晩、イヴォンヌは劇の成功と良人の成功とを喜びながら良人を探しに舞台裏へ行くとジャンがラ・ベルの楽屋で彼女と抱擁しているのを発見した。かくてイヴォンヌとジャンは離婚し、ジャンはラ・ベルと結婚した。しかしその結婚は幸福ではなかった。ある晩料理店で晩餐中ジャンとラ・ベルとは喧嘩した。ラ・ベルが席を蹴り立てて去った後ジャンはラ・ベルが忘れた手堤袋の中から見馴れぬ鍵を発見し、鍵に彫られた場所へ行って見るとラ・ベルとジョルジュ・モンフオールとが密会していた。ジャンは怒って詰問したがジョルジュはこの事が数ケ月前にあった筈と答えた。ジャンはラ・ベルをジョルジュに与えイヴォンヌの家の鍵を貰った。数分後ジャンはイヴォンヌと和解していた。

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