罪じゃないわよ
解説
「妾は天使じゃない」と同じくメイ・ウェストが原作脚本主演した映画で、監督には「カンターの闘牛師」「我輩はカモである」のレオ・マッケリーが当たり、撮影は「ブルースを唄う女」のカール・ストラッスが担当した。助演者は「月の宮殿」のロージャー・ブライア、「ブラウンの爆裂珍艦隊」のジョン・マック・ブラウン、セシル・B・デミル令嬢キャサリン・デミル、「舌戦注射砲」のジョン・ミルジャン等で、デューク・ウェリントン・バンドも出演。
1934年製作/アメリカ
原題または英題:Belle of the Nineties
ストーリー
セント・ルイスのあるバーレスク劇場の花形と慕われていたルビーは、拳闘家のタイガー・キッドと恋仲だった。キッドのマネージャのカービーはキッドの拳闘家としての将来のために、計略を用いてキッドにルビーを諦めさせた。恋を失ったルビーはニュウ・オルリーンズのセンセイション・ハウスからの招待を承諾して、セント・ルイスを去った。センセイション・ハウスの経営主エイス・ラモントは、ルビーの関心を買うことに努めたが、富豪の息子ブルックス・クレイボーンも金に任して、ルビーに宝石などを贈っていた。エイスの情婦のモリーは、エイスの心がルビーに移るのを恐れた、エイスにルビーとブルックスの仲を告げる。エイスは可愛さ余って憎さが百倍し、丁度この土地に流れてきたタイガー・キッドを誘導し、選手権試合に出すと言う約束でルビーと知らせず、ある女の宝石を奪うことを依頼する。キッドはルビーと知らずにルビーから宝石を強奪したが、ルビーはきっどがエイスに宝石を渡すところを見て、初めて事情を知り、彼ら2人に復讐を計画する。拳闘の夜、ルビーはエイスが多額の金をキッドに賭けた事を知って、キッドの飲む水に薬を入れた。キッドは負け、エイスは全ての財産を失おうとした。彼はルビーを連れてハヴァナへ逃れようとし、センセイション・ハウスに火を放とうとしたが、キッドは毒をのませたのがエイスだと思って、エイスを殴り倒した。エイスは倒れた拍子に頭を打って死ぬ。キッドはルビーにいさぎよく罪を詫びた。キッドをユルシタルビーは、センセイション・ハウスに火を放つ。きっどはエイス殺しの罪を負って自首して出たが、無罪を宣告され、ルビーとはれて結婚の式を挙げた。