地下鉄サディー
解説
ミルドレッド・クラム女史作の小説をポール・ショーフィールド氏とアデール・コマンディニ女史とが脚色し、「甘い親爺」「自動車恋愛」等と同じくアルフレッド・サンテル氏が監督したもので、主役は「憧れの水兵」「琴線の響」等出演のドロシー・マッケール嬢が演じ、「甘い親爺」「自動車恋愛」等出演のジャック・マルホール氏が対手役を勤めている。その他チャールズ・マレイ氏、ペギー・シヨウ嬢、ガストン・グラス氏、パーナード・ランドール氏等が重要な役を演じている。
1926年製作/アメリカ
原題または英題:Subway Sadie
ストーリー
サディー・ハーマンは流行衣装店の女店員だったが、毎朝早くから目覚まし時計に起こされて混み合う地下鉄道で店に通わねばならぬのをこぼしていた。彼女は美人ではあるし、客あつかいも上手で店の主人には重実がられていた。彼女の生涯の希望は流行の源泉地たる華のパリを訪問することであった。地下鉄道の車掌を勤めているハープ・マッカーシーはサディーに一目惚れの恋をしてしまった。そして中央公園で日曜日に会おうと約束した。サディーはパリの事で頭の中は一杯だったので必ずしもハープとの約束を履行する意思はなかったが、半ば無意識にハープを恋している彼女は結局公園で彼と会い一緒にランチを食べた。そしてハープのアスパラガスの食べ方がパリ式だったので益々彼が好ましくなった。2人はそれから毎晩の様に恋を囁き合い遂に結婚の約束を取り換した。所が彼女の主人は毛皮仕入れにサディーをパリに出張させることにした。それを聞いた彼女はパリには行き度し結婚も仕度しで思い迷ったが遂にパリ行きを決心して一先ずハープにエンゲージ・リングを返した。そして彼女の鹿島立ちの日は来た。埠頭に急ぐ途中店に寄って皆に別れ店に届いていた電報をタクシーの中で読むと、負傷した××病院にてハープとあるのでサディーはその病院に駆け付けるとハープは自宅に送られたと云うので行って見ると彼は足をくじいただけで元気だった。彼は地下鉄道会社の社長の令息であった。彼女がハープと結婚して新婚旅行にパリへ行った事は言うまでもなかろう。
スタッフ・キャスト
- 監督
- アルフレッド・サンテル
- 脚色
- アデール・コマンディニ
- ポール・スコフィールド
- 原作
- ミルドレッド・クラム
- 撮影
- アーサー・エディソン