知恵の木

劇場公開日:

解説

著名な写真家ゴードン・バークスの初めての長編劇映画。黒人がハリウッドの劇映画を演出するのも史上始めてである。製作・監督・脚本・原作・音楽をゴードン・パークスが担当。撮影は「俺たちに明日はない」で再度オスカー賞に輝いたバーネット・ガフィ、編集はジョージ・R・ロアズ、特殊撮影はアルバート・ウィトロックが当たっている。出演はキール・ジョンソン、アレックス・クラーク、エステル・エバンス、ダナ・エルカー、マイラ・ウォータース、ジョエル・フルーレン、マルコム・アタベリー、リチャード・ワード、ラッセル・ソーソン、ペギー・レイなど。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:The Learning Tree
配給:ワーナー
劇場公開日:1969年11月15日

ストーリー

1920年代なかばのカンサスの町。ニュート(キール・ジョンソン)は、立派な母(エステル・エバンス)と父に育てられ、感受性豊かな青年に成長した。そして家の近くのチェロキー・フラットと呼ばれる美しい土地で、彼は人生のさまざまな勉強をつんだ。3倍も年上の女に、ある嵐の日ふとしたことで童貞をうばわれ、セックスを知ったのもこの土地だった。また、黒人ギャンブラー、キャプテンタックが保安官カーキー(ダナ・エルカー)に射殺されるのを見て死を知った。そして、可愛い少女のアーセラ(マイラ・ウォータース)の出現と別離によって恋の喜びと悲しみを知らされた。さらに少年マーカス(アレックス・クラーク)が、黒人に対する社会の酷薄さを糾弾し、惨殺されたとき憎悪ということを知った。不道徳の何たるかを知ったのは売春宿の狂乱を見た時だった。その彼に最後の大きな知恵を与えたのは最愛の母親の死だった。彼はその耐えがたい苦痛のなかで、真の勇気の意味を自らの体に刻み、本当の生き方を求めて、たくましい大人に成長するため町を出て行くのだった。どのような苦難にも負けない意志をもって。

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