男子の愛

解説

フォックス社入社後のウィリアム・ラッセル映画で、ハロルド・タイタスのBruce of Circle Aなる小説をジョセフ・アンソニー・ローチが脚色し、監督は「西部の荒武者」と同様エメット・J・フリンである。相手役は「太陽児」そのほか出演のヘレン・ファーガソンである。

1920年製作/アメリカ
原題または英題:Shod with Fire

ストーリー

牧童のブルース・ベーヤードは酒飲みのネッド・リトンをどうにか改心させてネッドの妻アンにも安心させようと種々苦心していた。アンもブルースを頼りとして夫を善導すべく努めたが、これがかえって夫の誤解を招きネッドは両人の仲に疑惑を挟むようになった。そして彼女を苦しめるために彼はアンをかつて己れが他人から盗み奪ったある鉱山へ連れて来た。ブルースは兼々この鉱山へネッドを寄越さぬようにとアンにまで注意を与えていたほど、ネッドにとってはこの鉱山は危険な場所なのであった。それはかつてネッドのために鉱山を奪われた男の息子たるベニー・リンチが常に親の仇敵として彼ネッドを狙っているからで、果たせるかな、ブルースが急を知って駆けつけた時にすでにベニーのために彼は殺されていた。独り淋しく遺ったアンの慰安者は誰か。

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