駄法螺男爵
解説
ミュージカル・コメディー界のスタージャック・パールが「キートンの麦酒王」のジミー・デューランドと共演する喜劇で、パールが放送で大当たりを取ったラジオ・ドラマ「晩餐八時」のハーマン・J・マンキーウィッツと「アフリカは笑ふ」のノーマン・クラスナが共同してソトーリーを書き、「駄々っこキャグニー」と同じくアレン・リヴキンとP・J・ウルフソンが共同脚色し、「女性暴君」「紅蘭」のウォルター・ラングが監督に当たり、「ハリウッドは大騒ぎ」のアレン・G・シーグラーが撮影下。助演者は「ナイヤガラ珍婚旅行」のザス・ピッツ、「胡蝶となるまで」のテッド・ヒーリー、「不思議の国のアリス(1933)」のエドナ・メイ・オリヴァー、「失踪者三万人」のヘンリー・コルカー、ベン・バード、ウィリアム・B・デイヴィッドソン等である。
1933年製作/アメリカ
原題または英題:Meet the Baron
ストーリー
世界的な大探検家ムンハウゼン男爵は侍僕ジュリアス及び従者ジョー・マグーを伴ってアフリカの蛮地を旅行中、遂に迷ってしまい飲料水が乏しくなった時、眠っているジュリアスとマグーを置きざりにして1人で水を持って逃げてしまう。ムンハウゼン男爵の行方不明の方に発足した捜索隊は偶々ジュリアスと出会い、彼を男爵と間違えた。ジュリアスも見事男爵に成りすまして、マグウを引き連れ堂々とニューヨークに帰って来て大歓迎を受けた。続いてカドル女学校の依頼により講演に出かけた。女学校出の下へも置かぬ歓待ぶりに偽男爵のジュリアスとマグウは有頂点に成っている所へ、本物の男爵がこれもまた無事に帰国した。さてどちらが本物か偽物かの対決となって、ジュリアス側ははなはだ旗色怪しく見えたが、彼の機転により本物の男爵が卑怯にも2人を置きざりにして逃げたという鐙拠書類を突き付けられ、本物側が負けて訴訟を撤回した。しかし天網かいかいそにして漏らさず、ジュリアスの正体は遂に彼の伯母さんに見破られて、女学校から追い払われたが、恋と富とに恵まれたジュリアスは結局幸福だった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ウォルター・ラング
- 脚色
- アレン・リフキン
- P・J・ウルフソン
- 原作
- ハーマン・J・マンキウィッツ
- ノーマン・クラスナー
- 台詞
- アーサー・コーバー
- ウィリアム・K・ウェルズ
- 撮影
- アレン・G・シーグラー
- 音楽
- ジミー・マクヒュー
- 作詞
- ドロシー・フィールズ