大丈夫ケリガン

解説

大正活映が輸入を中止して以来見ることを得なかったヴァイタグラフ映画の松竹輸入第一回提供映画である。ジョージ・バー・マッカッチョン氏原作の小説を、グレアム・ベイカー氏が脚色し、「北方の名花」「汚れぬ花」等と同じくデイヴィッド・スミス氏が監督としたもの主役は「幌馬車(1923)」のウォーレン・ケリガン氏、「汚れぬ花」のアリス・カルホーン嬢で、その他ワンダ・ホウリー嬢、デュポン嬢、パット・カマリー氏、キャスリーン・キイ嬢、バートラムグラスピー氏等のオール・スター・キャストである。

1923年製作/アメリカ
原題または英題:The Man From Brodney's

ストーリー

欧洲の小国ラプソバーグ駐剳アメリカ外交官チェーズは王女ジェネヴラ姫の危難を救うべく殿中である貴族を突き飛ばしたので職を免せられた。ロンドンで法律事務所を開いている友人プロドニイ氏は彼を東洋の一孤鳥ジャパッーの富有なる天然資源の領有問題に関して、島の発見者と陰険なる士人首領との間に葛藤の持ち上つている事件の解決者として、自分を代表して島へ渡って呉れないかと歓誘した。チェーンズはこれを快諾して島へ来るとジェネヴラ姫が発見者の相続人の友達として島の古城を訪問しているのに再会し、悪辣な原住民の施計に屈せず砲煙彈雨のうちを往来して姫を護り、原住民の蜂起を鎮めて良く使命を果し、遂に姫との相思の恋を遂げたのであった。

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