大森林

解説

「特高警察」「マンハッタン夜話」のジョージ・ブレントと「太平洋横断機」のビヴァリー・ロバーツが主役を勤めるものでジェームズ・オリヴァー・カーウッド作の小説を映画化した総天然色映画である。監督には「特高警察」「Gメン」のウィリアム・ケイリーが当たり、脚本は「酔どれ船」のノーマン・ライリー・レインが、「ケンネル殺人事件」のピーター・ミルンとチャールズ・S・ベルデンが協力した改作ストーリーによって書いた。撮影は「ラモナ(1936)」「踊る海賊(1936)」のウィリアム・V・スコールの色彩撮影指導を得て「風雲児アドヴァース」のトニー・ゴーディオが任じた。色彩監督は例によってナタリー・カルマスである。助演者は「ベンガルの虎」のバートン・マクレーン、「十字軍」のアラン・ヘール、「丘の一本松」のロバート・バラット、「太平洋横断機」のジョセフ・キング、「裏切る唇」のエル・ブレンデル「化石の森」のアディスン・リチャーズ等。

1937年製作/85分/アメリカ
原題または英題:God's Country and the Woman

ストーリー

スティーヴ・ラセットはバンクーバーで木材会社を経営している兄のジェフに呼ばれ、遊蕩生活を打ち切ってニューヨークを去った。しかし着いてみると兄は卑劣な遣り方でジョー・バートンという若い娘の経営している商売仇の会社を乗っ取ろうとしているので、腹を立てたスティーヴはニューヨークへ帰る決心をしたが、ジェフは樵夫のオールに命じて彼を連れ戻させる。スティーヴはオールを殴り倒しジョーの林場に逃げ込み素性を隠したままで樵夫頭のスカルカに酷使されながら働いていた。そのうちに彼はジェフのスパイであるブルヘッドとカーペンタインとが藪に火を放ち、それをジョーの使用人が酷使されるのを怨んでのせいだと思わせようとしていたのを知る。スティーヴは直ぐそれを彼女に知らせたが、ガンダーがブルヘッドに密告したため、仲間がスティーヴを襲う。ジェフの支配人がガスケットがジョーの会社へ食糧を絶とうとした時には、スティーヴは危険を冒して食糧を運んで来た。不平分子はジョーを襲い彼女をかばおうとしたスカルカは刺される。スティーヴの素性を知らないジョーは彼を樵夫頭にする。そこで彼は第一にブルヘッドをクビにした。しかし間もなく彼がジェフの弟だと分かったので、彼女はいつしか感じていた愛着を断った。ジェフはブルヘッドを使ってジョー側にあらゆる妨害をやらせる。困り抜いた彼女は権利をジェフに売却しようとバンクーバーに赴いたが、彼の言い値は話にならない安いものだった。事情を聞いたスティーヴは樵夫を狩集め、背後から兄の林場を襲撃した。猛烈な格闘を続ける中ブルヘッドとスカルカは崖から墜落する。スティーヴは河止めとなった木材の堆積をダイナマイトで爆破したが、自分は激流の中に吹き飛ばされる。ジョーとジェフもその場へ飛行機で急行した。スティーヴが岸に向かって必死に泳ぎ着いたとき、兄弟間の憎しみも消え、三人は愛によって結ばれる。

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