第一曲馬団

解説

アーサー・ガイ・エンペイ氏が特に執筆した物語をJ・グラブ・アレキサンダー氏が脚色し、「怪船幽霊号」「女ロビンフッド」等と同じくラルフ・インス氏が監督したもので、「偽りの警報」「五万弗大事件」等出演のラルフ・ルイス氏、「偽りの警報」「海の野獣」等出演のジョージ・オハラ氏、「肉弾王」「美人懸賞」等出演のヴァイオラ・ダナ嬢が共演し、「怪船幽霊号」にも出演した監督インス氏が適役を演じているほか、バーナム曲馬団員だった著名な曲芸師が多数出演している。

1926年製作/アメリカ
原題または英題:Bigger Than Barnum's

ストーリー

ある曲馬団の呼び物は曲芸師のブランデインが美人のジュアニタを背負ってやる針金渡りの離れ業であった。ある日のことブランデインは身体の調子が悪かったにも拘わらず、曲馬団の持ち主は人気取りの一策として針金の下に張った救助網を取り除くことにした。ブランデインは加減が悪いので万一の場合を恐れてそれに反対したが団長が応じないので、彼の息子のロバートに代わってくれと頼んだ。しかしロバートはジュアニタを愛していたので愛人を危険の淵に臨ませるような芸当は到底出来なかったで父の頼みではあるが拒絶した。その気持ちを飲み込めなかったジュアニタは、他の団員一同と共にロバートを卑怯者だと誤解した。そこで病を押してブランデインはジュアニタを背に針金を渡り始めたが、果然中央でよろめき踏みはづして墜落して重傷を負った。ジュアニタは危うく針金を掴んで無事なるを得た。卑怯者の名を負ったロバートは曲馬団を追われた。ブランデインの代わりには横着者のラヴエルが演ることになった。彼はジュアニタに恋していた。そして彼が結婚を申し込んだ時「ブランデインの針金渡り」という外題を変えないという条件で承諾せねばならなかった。彼女が新しい曲芸の練習をしている時ブランデインが入院している病院が火災を起こしたという報知があった。彼女が現場に駆けつけた時には病院は既に非常なる危険に瀕していた。ブランデインは屋根の上から救いを求めていた。群集中からそれを見たロバートは電柱を通じて電線上を渡り始めた。そして屋根に達するや父を背負って再び電線を渡って父を地上に救い降ろした。ジュアニタはロバートを赦した。そして2人は結婚したのである。

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